お金のこと

個人事業主で7年活躍するクリエイターが実際にやっている節税方法




イノシタ
イノシタ
映像クリエイターをはじめとして、IT土方(どかた)と呼ばれるクリエイティブ業。ぶっちゃけお金の使い方にまで頭が回らないですよね?
(僕がそうでした。。笑)

会社員/フリーランスともにですが、もしあなたがいずれかに当てはまるのであれば是非この記事で節税のメリットを知って欲しいです。

・たくさん働いてるのに税金でかなり持っていかれて手元に残らない

・手取りをアップしたい

・非常に興味はあるがそもそも節税のやり方がわからない

節税は知っていると知らないとでは所得次第ですが本当に100万円以上手元に残るお金が変わって来ます。

フリーランスが手取りを上げようと思ったら「稼ぐ」「節税」「節約」が大きな柱になると考えていまして、実際に僕がこれまでフリーランス(自営業)をやって来て得た、実践している節税の種類をご紹介させて頂きます。

節税にあたっては、税金をいくら払わなければいけないかの知識も知っておけるとなお安心です。
こちらの記事で僕が実際にいくら払ったかに触れながら安くする方法についても解説しています。

YouTubeでも体験を交えたお話をアップさせてもらっていますので、BGM的にお聞き頂けるようでしたら是非こちらお使いください^^

実際にやっている節税の内容

ざっと一覧にするとこんな感じになります。

・文芸美術国民健康保険組合
・確定申告(青色65万円控除)
・生命保険(医療保険&地震保険)
・ふるさと納税
小規模企業共済(辞めました)
・個人型確定拠出年金(iDeCo)
・住宅ローン控除

経験なども踏まえた詳細を別記事で個別に掘り下げていますので、併せてご一読頂けるとより深く知っていただけます。

それでは、それぞれメリット・デメリットを簡単にご紹介していきたいと思います。



個人事業主7年目で実際にやっている節税方法の概要

文芸美術国民健康保険組合

メリット

国民健康保険の代わりに、組合の健康保険に入ることで所得に左右されず保険料が固定になるので(しかも比較的安い)稼いでる人ほど加入をオススメします。
地区にもよりますが、所得が600万円ほどあるような方は国の国民健康保険料の半額くらいになるイメージです。
また、健康診断や人間ドックを受ける際に補助金がでます。

デメリット

所得が下がった場合、所得額によっては国の国民健康保険のほうが安くなる場合があります。
定額ではありますが、年度ごとに値上げされる場合があります。
加入審査に一手間必要。(まず加盟団体の会員になる必要がありまして、団体に会員費を払う必要もあります。)僕の場合は映像デザイナーなので「VFX-JAPAN」という団体に加入しています。

確定申告(青色65万円控除)

メリット

所得(稼いだお金-経費)からさらに65万円を引いた状態で税金の計算ができるようになります。
※税金が65万円安くなるということではありません。
例として、所得が500万円の人の場合は白色申告より13万円ほど所得税が安くなる計算になります。
去年初めて65万円控除にチャレンジしたのですが、切り替えが大変で結局税理士さんに10万円払って申告までの調整をやってもらうことに。。。

デメリット

複式簿記でやる必要があり、freeeMFクラウド弥生シリーズなどの会計サービスや会計ソフトを使った上でも少し知識と手間が必要になってきます。

2021年4月15日までにやる確定申告から「電子申告」をしないと65万円控除にならず、55万円控除になってしまいます。僕は初めて電子申告をしましたが、初回を乗り越えれば以後は楽だと思いますので10万円控除のために頑張ることをおすすめします。

※基礎控除が38万円から48万円に増えていますので郵送提出などでもこれまでと変わらない合計65万円にはなりますが、電子申告をすることで75万円控除になるということです。

生命保険

メリット

何かがあった際には安心のシステム。払込金額によりますが、年間12万円が控除の限度額。
自分は家族がいるので入っていますが、一人身だったら別の節税手法か投資に回していると思います。

デメリット

定期的にお金が出て行く。何もなければ基本は払い損。

理由は記事にてまとめていますが、ドル建て個人年金とがん保険、死亡保障、所得補償などは全てやめて2300円程度の医療保障と地震保険のみにしました。

固定費削減の観点からも最適解だと考えていますので、是非効率のいい資産構築のためにも理由をお読み頂ければ幸いです。

ふるさと納税

僕は「楽天ふるさと納税」でふるさと納税しています
楽天ポイントが付く上に、うまくやると自己負担金を大きく超えて返ってくるのでここ一択です。

詳しくはこちらの記事で解説しています^ ^

厳密には実質的に翌年の住民税を先払いするというだけで節税ではなく実質的に「節約」と言えますが、どちらにしてもかなりおトクなシステムです。

メリット

ふるさと納税サイトから任意の自治体に寄付することで、自己負担額2千円を除いた寄付の全額が、所得税・住民税から控除されます。(上限あり)

なので、翌年の住民税を先払いするだけで2千円で各地の美味しいものが食べられたり、いいモノを手に入れられたりする最強の制度です。

僕は2017年に初めて10万円ほどふるさと納税をしました。おいしい肉と果物、布団や包丁をもらいました。

デメリット

家族構成や年収、医療費控除や住宅ローン控除などに応じて一定の上限が決められていて、上限を超えた部分は控除されないので要注意。

僕は初めてのふるさと納税では、計算が甘かったようで上限を超えて損してしまいました。。

小規模企業共済

公式ページはこちら「中小機構 小規模企業共済」

メリット

自営業や中小企業の退職金積み立て制度で、月々千円~7万円の間(500円刻みに設定可能)で積み立てていき、その全額が控除されるというシステム。
解約時に受け取る際には、事業所得ではなく退職所得となるためこれも節税になります。

「事業所得」の場合:収益-費用=所得
「退職所得」の場合:(退職金-控除額)×1/2=所得

さらに、積み立て期間が長いほど解約時にもらえる額が増えていきます。
仮に30年間で360万円を積み立てて廃業した場合、430万円ほどになってもらえるようです。(720カ月の120%が上限)

また、所得金額600万円の人が月7万円掛けると、年間節税額は25万円ほどになります。
千円でもいいので独立した方は絶対に入った方がいいと思います。

デメリット

貯金をするようなものなので、手元のすぐ使えるお金が絞られます。

また、最初の1年間は掛け金額の変更ができないため、無理な設定をすると詰みます笑
12ヶ月未満での解約は掛け捨て、20年未満での任意解約は元本割れになりますので要注意です。
※廃業や退職なら元本割れはありません。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

僕はマネックス証券でiDeCoをやっています
企業型と個人型があり、会社員の方は会社が導入していなければ自分の意思で加入ができません。

メリット

フリーランスの場合は月々6万8千円が上限で掛け金が全額所得から控除される。
会社員の場合は月々2万3千円。
月々6万8千円を掛けた場合、24万円ほど所得税・住民税が減ります。
会社員で月々2万3千円を掛けた場合は8万円ほどの節税になります。
また、運用方法によりますが、複利運用によって着実に増やすことができる(かも)。その運用益は全額非課税になります。
受け取りの際にも税制優遇があり、お得です。
60歳になれば、年金的に分割で受け取ることも一括で受け取ることもできます。

デメリット

60歳までは途中で解約して引き出すことが原則できません。
運用方法によっては、減ることもあり得ます。

他にも少々デメリットがありますので、詳細はこれらの記事でご一読頂ければと思います。

住宅ローン控除

公式ページはこちら「すまい給付金 住宅ローン控除」

メリット

住宅を住宅ローンで購入した場合に、10年の間、住宅ローンの年末の残高の1%が所得税から戻ってくる制度です。余った場合は住民税から差し引かれます。

デメリット

1人だけで借りる場合と夫婦で借りる場合共に、所得によってはフル活用できないことがでてくるため注意が必要です。

その他にもあります

他にも、付加年金国民年基金中小企業倒産防止共済掛金(経営セーフティ共済)、奥さんが専業主婦の場合は従業員にするなどの手法もあります。

僕はご紹介したものしか導入していませんが、これらも強力な節税手法になりますので今後検討していきたいと思っています。

あとは、フリーランスの方の場合は損害賠償保険に入ったりする方もいるかと思いますが、フリーランス特化型の損害賠償保険に無料で入れるGMOの請求書買い取りサービスを活用することで保険費用の節約をすることもできます。




まとめ

僕は本当にこのように思っていました。

イノシタ
イノシタ
書類を取り寄せていろいろ記入してハンコおして。。。
手続きが大変。。

ただ、大変な思いをする分、これまでに書かせていただいた僕が導入している節税手法だけで年間100万円は得しています。

子供が2人できると保育料や身の回りの品だけでも結構な出費になります。

そこで少しでもなにかやらなければと2017年の末頃からいろいろと調べて導入を始めました。

特に保育料は所得によってはめちゃくちゃ値上がりしてしまうので所得を減らせる所得控除はかなりアツいです。

また、冒頭でもご紹介しましたがフリーランスが手取りを上げようと思ったら「稼ぐ」「節税」「節約」が大きな柱になると考えています。

その上で大事な、税金が実際にいくらかかるかの僕の事例や、僕が節約(固定費の削減)でいくら得するようになったかとその方法について下記の記事でご紹介しています。

興味はあるんだけどまだ何もやってない!ということであれば確実に検討の価値はあると思いますので、お早めに取り組まれると良いことがあるに違いありません。

あなたのますますの節税ライフを応援しております。



Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの37歳。

実際の経験から過去の自分に教えたいことをメインに,フリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
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