映像クリエイターになる近道は独学が最適?
それはなぜかというと、独学とはそもそも自分で学ぶという姿勢で始まるからです。
自分の意思が入ればモチベーションが全然違ってきます。
大学や専門学校で学ぶのももちろんアリですが、映像クリエイターになるのが目的ということであれば高いお金を払って大学・専門にまで行く必要はないと思います。
僕は東京工芸大学という4年制の芸術系の大学に行っていたのですが、映像クリエイターになるためのスキルとソフトウェア(主にAdobe AfterEffects)の扱いについては、ほぼほぼ独学でした。(そもそもソフトウェアの扱い自体はそんなに教えてくれない)
大学卒業後は就職して独学では至らなかった知識を吸収(ただ技術的な面は引き続きほぼ独学) → 3年後独立という感じです。
今ではこれらの有料の講座などもあったりしますので、手っ取り早く体系的に学ばれるのであれば活用するというのも非常に推進できます。
・MotionDesignSchool
・Udemy
あとは僕も登録しているのですが、MENTAなどのプロに質問できるプラットフォームも増えてきていますのでお金を払って気になるクリエイターにサポートを受けるというのも一つの効率的な学習方法の一つですね。
僕もYouTubeにてAfterEffectsのチュートリアルなどを出させて頂いています^^
かなり実用的な技術をお伝えしていますので、チャンネル登録をしておいてくださいね!
独学ってどうやってやるの?
映像制作は、ほとんどと言っていいほどAdobe社のAfterEffects(アフターエフェクツ)が使用されていますので、その使い方を学ぶことが必要になります。
当時は専門のチュートリアルサイトがそこまで多くありませんでしたが、今ではYouTubeにも腐る程チュートリアルがあるので勉強には困らないですね。
他にもクオリティの高い講座が増えてきたりしていますので、学ぶ上ではこれらのような選択枝があります。
・独学
例えば : この記事でご紹介しているチュートリアルサイトやYouTubeなど
またはプロクリエイターが配布しているAEPを解析。
・オンラインスクール
例えば : MotionDesignSchoolやUdemy
など
・個人クリエイターの有料講座
例えば : Greyscalegorillaなど
・わからない点をプロに聞く
例えば : 映像クリエイターズギルドや他の有料サロン、MENTAなど
僕が実際勉強したオススメのサイト
Adobe公式AfterEffectsベーシックチュートリアル
https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/tutorials.html
Adobe公式の初心者向けチュートリアルです。
AfterEffectsを習熟する上で必要な機能が幅広く学べるコンテンツになっています。
始めてすぐの方はかなり学びの多いチュートリアル集になっていると思いますし、慣れてきた方に向けても中級以上の区分けがあり大変充実しています。
まだご覧になったことがなければ是非ご覧になってみてください。
AyatoWeb(アヤトウェブ)
http://www.ayatoweb.com/index.html
言わずと知れた日本AfterEffects会の巨匠・藤井彩人さんのサイトです。
ここのAFTER EFFECTS TIPSとAFTEREFFECTS LABに命を救われた人は数えきれないほどいるでしょう笑
まずはAFTER EFFECTS TIPSとAFTEREFFECTS LABを一通りやってみてください。
1つ1つやりながら作業してみるとそのうち何かがつかめると思います。
2000年初頭からやられているサイトなので今とはエフェクトの名称が変わっていたりわからない部分があるかもしれません。
コツとしては、完全に同じものを作るのが目的ではなく、あくまでも機能を習得するためだということを意識してやってみると同じものができない時のストレスが減るでしょう。
(同じ風にやってるのになぜかできない時のストレスはハンパないです笑)
もしわからないことがあれば映像クリエイターズギルドで質問して頂ければお答えしますよ!
クリエイターズギルドについての記事はこちら
1度VideoCopilot社のアンドリュークレイマー氏が来日した際に、イベントで藤井さんとお話させて頂きました。
その後、縁が有って直接ご連絡を頂いてお仕事をご紹介頂いたのにしょうもない別案件のせいで忙しすぎて受けられなかったのがいまだに悔しい思い出です。
(忙しければ断ってもいいという話ではありましたが。。。)
VideoCopilot(ビデオコーパイロット)
https://www.videocopilot.net/tutorials/
こちらは世界的に見ても一番有名なチュートリアルサイトなのは間違い無いでしょう。
プラグインもここのもの(特にElement3DとOpticalFlares)は業界でほぼマストになっていますので、このサイトは外すことはできません。
まさに海外!という感じのかっこいいエフェクトテクニックを余すところなく教えてくれます。
※英語のサイトなのでチュートリアルは基本的に英語です。
このサイトのチュートリアルも、1つ見ては再現してみるというのを繰り返して、全て終わる頃にはレベルが何段階も上がっていると思います。
Element3DやOpticalFlareなどは購入する必要がありますが、いずれ持たなければいけないものなので思い切って先行投資しましょう。
先述しましたが、このサイトの主であるAndrew Kramer(アンドリュークレイマー)@videocopilotはイベントで日本に2度来ていて1度目のアフターパーティでは一緒に写真を撮ってもらいました笑
講演も飽きさせることのないエンターテイメント性を持たせつつかなり勉強になる内容になっていましたので次があったら是非参加をオススメします。
単純に面白いですし、同業種の人(しかもほぼAfterEffects使い)が何百人も集まることなんてそうそうないので仲間や取引先を探すのに非常にいい機会でした。
RedGiant
https://www.redgiant.com/tutorials
RedGiantとは、AfterEffectsを使う上でマストと言っても過言ではないTrapCode Particularなど有効なエフェクトを数多く販売している会社です。
パーティクル系の無料のベーシックチュートリアルなどは、販売会社だけあってさすがに気が効いた内容になっていますので、TrapCodeをはじめとしたRedGiant社のエフェクトを覚えようと思う方はここを網羅してみるといいことがあるかもしれません。
特にモーショングラフィックスを主に扱っている僕は実際の案件でも使う機会が非常にありますので、覚えておいて損はありません。
Mattrunks
https://mattrunks.com/en/tutorials
こちらはフランスのサイトですが、英語でも配信してくれているのでひとまずは内容もわかると思います。
有料のものと無料のものがあるのですが、無料のものだけでも高品質なチュートリアルばかりです。
僕は有料のもいくつか買って勉強していました。
買い方がわからないという方は映像クリエイターズギルドで聞いて頂ければお手伝いできるかもしれません(やり方忘れてるかもですが。。。)
今は残念ながら更新はされていません。
SternFX
https://en.sternfx.com/tutorials/
タイかどこかのサイトだったと思うのですが、英語版もあります。(リンク先は英語版の方にしてあります。)
ここは多様な種類があるので全て終えたらかなりの経験値になること間違いなしです。
その他
上記をやり尽くして、他にもチュートリアルサイトが知りたいという方はこんなのもありますので一度見てみる価値はあるかもしれません。
AE TUTS+
MotionWorks
CreativeCow
YouTubeでもそれこそ無尽蔵にチュートリアルがあふれていますので、やって見たいエフェクトがある場合は
「Tutotrial Fire(もしくはthunder,keying,tracking,particular)」
などのように検索してみるといいのが見つかる可能性が高いと思うので試してみてください。
「Fire」のところにエフェクト名や、やってみたい効果(tunnel,warp,distortion,smokeなど)を書くと知りたいテクニックに着実に辿りつけるはずです。
基本は英語のほうが多いですが、結構わかるので是非一度ご覧頂ければと思います。
という方はUdemyなどのオンラインスクールも非常にアリだと思います。
日本語で基礎からがっつり教えてくれて値段も1~2万円程度と個人的にはお得だなと思えるコースもありますので、ここまでにご紹介したチュートリアルでちょっと苦手意識を覚えた方は是非一度ご覧になってみて下さい。
セール時なら数千円で買えたりもするみたいですよΣ(・□・;)
僕がやって来た勉強の手法
基本的には上記のサイトを一通りやってみて、エフェクトを覚えるというよりもまずはショートカットや機能の把握に努めていました。
なぜなら料理のレシピを何から何まで覚えるのは難しいのと同じで、エフェクトの作り方を全部覚えるのは難しいからです。
まずは食材の扱い方と道具の使い方そのものを学ぶことが先決です。
次に、何も見ないで自分なりに再現してみるか、自分が作りたいものを主軸に考えて、それを作るにはどんな技術が必要かを考えてチュートリアルや講座を探すというのが一番近道かなと思ってます。
大学の課題や仕事の案件で「あれどうやるんだっけ?」となった時には都度参考にしながらエフェクトを作成したりすれば全然大丈夫です。
僕がそうでしたし今もそうです笑
ただ、下記の有料プラグインは商業系のモーショングラフィックスをやるのであれば割とマストで覚える必要があります。
・TrapCode Particular
・VideoCopilot Element3D / OpticalFlares
基本機能と並行してちょっとずつ勉強できるとベストですね。
僕がそうだったんですが、一気にやると大概三日坊主になってしまうので、どれかをじっくり攻めるといいですね^^
そうしてある程度基礎的な作業ができるようになった頃には一度VimeoやYouTube、ニコニコ動画で真似できそうな範囲の映像作品を真似して作ってみるのがいいと思います。
もしくは映画やアニメのオープニングでもいいかもしれません。
とりあえず、オリジナリティなんかは二の次で作りまくりましょう。
僕はやってこなかったのですが、絵コンテを作ってそれを作品にするような流れも並行してできると地力がかなり着いていいよなぁと度々思います。
最初のうちは基本操作も全然身に入ってこなかったりすることもあるかもしれませんが、時間が経つと自然に脳みそが解決してくれてたりするので、とりあえずインプットとアウトプットをしっかり継続していれば多分技術的には1年も経たずにプロレベルになれると思います。
(知識や経験はまた少し別のベクトルになってきますのでなんとも言えないですが。。)
あとは人脈とわからないことが聞けるコミュニティがあれば会社に入って学ぶという期間も必要なくなるかもしれません。
そのコミュニティこそ映像クリエイターズギルドです!(と自信を持って言えるようになりたい)
ある程度人数が集まったらわからない人向けにフレームレートとか変換の形式とかその辺の勉強しづらい基礎の勉強会をやるのもありかも。。
とにもかくにも、これから勉強される方はパラメータも多いし機能もかなり多いAfterEffectsを学ぶのに少なからず抵抗が生まれることもあるかもしれません。
しかし、本当に継続は力なりなので是非とも研鑽して頂いて、同じ業界で一緒に働ける日が来ることを願っています。
AfterEffectsというソフトを使う上では、これらの知識がお金に直結しますので、知らずに損をしないように是非ご一読ください。
それでは、あなたの独学ライフを心より応援しております。