フリーランス

会社を辞めてフリーランス(個人事業主)になった理由と口実【伝え方のコツと失敗例】





だいぶ前のお話にはなりますが、僕が新卒で入った映像制作会社を2年半でやめた時の理由と、会社に辞める意思を伝えた際の口実を体験ベースでお伝えさせて頂きます。

おそらく会社を辞めたいなと少し考えてる方の中にはこんな悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。

なんで安定した会社を辞めて独立するのか自分でも整理がついてないけど辞めたい
会社を辞める時ってなんて会社に伝えればいいんだろう
辞めるなんて言ったら怒られそうでなかなか。。

この記事では、僕の体験ベースでこれらの悩みを乗り越えるためのこれらのことをお伝えできればなと思っています。

この記事の内容

✔︎辞めた理由
✔︎会社を辞める時の伝え方と作法
✔︎怒られない辞め方
✔︎辞めた際の感情や気持ち

そもそもなぜ辞めたのかの結論としては、僕の場合は簡潔に書くとこんな感じです。

・会社員にはいろいろ無駄が多いように感じていた
・そもそも制作会社志望の理由がフリーランスでやってみるために経験を積むためだった

また、辞める意思を伝える際の主な口実はこちらです。

・当時やっていたECサイトの運営に力を入れるため。
※これは嘘を伝えたということではなく気持ちとしては半分本当でした。

それぞれ、順番に解説していきますね。



そもそもなぜ辞めたのか

そもそも辞めるつもりで入社していたというのは上述しましたが、
元から2年で辞めるか3年で辞めるかくらいの感じで考えていたこともあり、これらの理由が相まって辞めるタイミングが固まった感じでした。

・制作会社を志望した理由がフリーランスでやるために経験を積むためだった

・人間関係がまだるっこしい

・通勤時間が無駄に感じられたため

・予定が立てられない

・昇給の割合が結構よかったから

制作会社を志望した理由がフリーランスでやるために経験を積むためだった

会社に所属するメリットとしては、上司からコツを学ぶことができたり会社のノウハウを得ることでスキルを向上させることができる点が挙げられます。

なので、もしあまり学ぶことが無くなったなと感じたら会社に所属するメリットの一つが潰れますね。

非常に少人数の会社(経営陣含め全部で7~8人程度)だったため、モーショングラフィックス特化要因というのは僕含め2人くらいしかいませんでした。

なのでノウハウを学ぶというよりは、自分が作業しまくってトライ&エラーの中で勝手に上達していくみたいな方向性でしたので、2年半くらいでだいぶ得るものは得たなと。

ほぼブラックならではの物量(笑)で十分に積ませていただいて、やや社内での地位が確立され上司からも離れて一人で打ち合わせに行ったり取引先から指名してもらえるようになったところで、こう思いました。

この実績って会社のもので、いきなり潰れたりしたらただの名無しになるんじゃ。。?

それなら早めにフリーランスとして独立して人脈とか実績を形成したほうがいいんじゃないか?と思ったのも大きなきっかけだったと記憶してます。

実際に、独立してから指名してくれた会社から仕事を一緒にしたことはありませんし、話が来たこともありません。

これは僕がそうだったというだけで、そうでない話もたくさん聞いていますので、独立をほのめかしてみて、その取引先(担当者)の温度感を測っておくといいかもしれませんね。

人間関係がまだるっこしい

ここで言う「人間関係」としてはこんなものが挙げられます。

・会社の雑務(掃除とか備品の手配とかそういうやつ)
・上司の作業のカバー
・付き合いの飲み
・帰るときもなんか気を使う

会社では当然上司が居て、他の仕事もそうかもしれませんがクリエイター職では上司が面倒くさい作業を振ってくることがあったりするので必然的に面倒な作業をやることが多かったりもします。
(もちろん上司の方次第です。僕の場合はこういうケースが割とありました。)

さらに、定時が迫ってきて

InovativeWorks
InovativeWorks
もうちょっとしたら帰っちゃお♫

なんてウキウキしてる時に限って

上司
上司
この作業お願いできない?

なんて華麗なパスが来て絶望したりしたことがある人は少なくないはずです。

でもこれらって、一人でやってたら基本発生しないんですよね。

独立してもクライアントや代理店から変なタイミングでそういった調整依頼が来ることは当然あります。

しかしその作業は自分が稼ぐための必要作業なので諦めはつきますし、
「今は少々作業ができない状況なので〜の時間に対応しますね」なんて言ってずらしてもらうことも多くの場合で可能です。

あと会社員でツラいなと思ってたことは、帰るときに

上司が残ってるのに僕が帰って大丈夫かな。。?

なんて考えなければいけないのも本当にくだらないと思っていました。

仕事後の飲みなんかは言うまでもないですが、ゆとり全開で多くの場合断ってました。
※勉強になることももちろんあるので関係作りも兼ねて行かせて頂くことももちろんありましたよ。

経験から語りますが、元から辞めるつもりだとこの辺でメンタル的に楽ですよ。

要は気を使うのがイヤで利己的なスタンドプレイ野郎だったんだなと今書いていて思います笑

通勤が無駄に感じられたため

これも大きい理由の一つではあります。

会社まで30~40分のところに部屋を借りて住んでいたのですが、往復で二時間近くが毎日浪費されるって思うと無駄だなと日々思っていました。
その間の給料は出ないですしね。

仮に通勤中に本とかを読めばインプットの時間に使えたりするかもしれませんが、朝は混雑、夜はストレスと疲労で現実としてはそんなやる気は出ないのが正直なところでした。

予定が立てられない

これもブラックな制作会社ならではの話しなのかもしれませんが、修正作業のずれ込みや納品の関係で土日が潰れることも間々ありました。

今では結構ホワイト化が進んでいるようなので減っているかもしれませんが、本当にスケジュールが立てられず、当時の彼女(今の奥さん)が度々泣いていました汗

InovativeWorks
InovativeWorks
自分のスケジュールも立てられないこの生活はなんなんだろう。。これが社畜か。。。!

なんて本当に思ってました。

昇給の割合が結構よかったから

残業ありきで固定給が非常に安い会社(最初が13万円からとかだったかと)だったからか、昇給の幅も大きく取れるようで毎年の固定給昇給が1万円とかありました。

なので長く居たらお金に目が眩んで辞められなくなるなと感じたところも大きかったです。

一見ポジティブに見えますが、元から辞める予定だった僕の考えとしてはこんな感じでした。

数年務めた会社を辞める時の伝え方と作法

辞める時ってめちゃくちゃドキドキするんですよね。
安定から離れてよくわからない世界に飛び込むんですから当然です。

僕の場合はこの順序でした。一般的な流れなのかなと思います。

上司とその他の同僚に伝える

経営陣に話す

了承を得て辞表を用意する

上司とその他の同僚に伝える

先に経営陣ではなく上司などに伝えた理由としては、進行中のプロジェクトの辞めどきなどをあらかじめ相談かつ把握した上で経営陣に伝えた方が段取りがスムーズだからです。

経営陣に話して、「上司には話したのか?」などと突っ込まれてとなるとしこりも残るので最初からその辺は流れを作っておいた方がいいのかなと思ってます。

上司のほうが関係性も経営陣よりは近いので話しやすいというのはありますしね。
僕の場合は(引き継ぎや現在の作業などこなすことさえこなせば)割と応援してもらえたのでその点はいい職場だったのかなと思います。

経営陣に話す

個人的にはここが一番ドキドキするところでした。

マジで辞めるんだな。。!

という感じが一気にリアルになるからです。

まあ普通に考えれば辞めさせないなんてのは労基法的にも無理だと思いますので、基本的には強気でいいと思います。

理由をしっかり話せば普通に応援してくれますし、友好的に辞められれば仕事にも繋がったりすることもあります。

僕はなんとか友好的に辞められたので、独立してからも2~3件ほどは仕事をもらっていました。

また、もし雰囲気的にお願いできそうなら自己都合でなく会社都合にしてもらうと「失業給付」が辞めてすぐにもらえるようになりますので聞くだけ聞いてみるのはアリかもしれません。

自己都合なら3ヶ月待って(仕事なし)からでないともらえないようなので、生活の楽さに違いが出てくるかなと。

外部記事ですが、こちらで失業保険について詳しく書かれていましたのでご紹介させてもらいます。

【自己都合退職でも失業保険を最大まで受け取るための全知識】
http://career-theory.net/own-convenience-unemployment-insurance-1063

また、傷病がらみで退職する際に長く失業保険をもらう方法について言及されてるYouTubeもありましたので併せてご紹介させて頂きます。

了承を得て辞表を用意する

辞意を伝えると「退職届」を求められると思います。
もし、伝える前に先に渡す場合は「退職願」を用意します。

僕は辞意を伝えたら「退職届を書いて経理に渡してくれる?」と言われたので作成しました。

こちらも外部の記事ですが、書き方や詳細をテンプレート付きで詳しく書かれていますのでご参考までに。
https://ten-navi.com/hacks/retire-8-4437
退職できない場合の対処法なんてことにも触れられていますので参考になるかと思います。

辞める理由はテンプレ通りに「一身上の都合」とかで問題ないはずです。

怒られない辞め方

辞めるときに怒られるんじゃないか。。

なんて心配をすることもあるかと思います。
僕が辞める際に実際に伝えた事例から無難な伝え方を考察しましたのでよろしければご参考にして頂ければと思います。

伝え方

僕の場合は当時ECサイトを仲間と2人で運営していたこともあり、そちらの運営にもっと力を入れつつフリーの映像屋としてもやってみたいという旨を素直に伝えました。

辞める要因が外部にあるのであれば、止める理由はないですし止める権利も無いですよね。

ちゃんとサイトを運営しているというエビデンスや今後どうしたいかなどのビジョンを伝えることができれば普通に納得してもらえますので、そういった手法は使えるのかなと思います。

個人でやりやすいところとしては、「副業(せどりやブログやYouTubeなど?)で利益が上がってきたのでそっちに全振りで挑戦してみたい」という感じで挑戦を匂わせると相手としても止めるのは無粋な感じになってしまうので送り出す方向に進んでくれるはずです。

退職代行サービスを利用する

2018年頃から退職代行サービスというものも流行ってきているのご存知でしたか?

もし、会社がブラックまたは経営陣が怖かったり入社したてなどの理由で

とても自分では言い出せない。。。

なんていう場合は、弁護士さんがあなたに代わって退職を進めてくれるサービス がありますのでスムーズにストレスなく辞めることを目指すのであれば検討する余地は非常にあるかと思います。

上記サービスでは、オプションとして「未払給料・残業代・退職金 等の請求」に関して着手金無料で成功報酬を経済的利益の20%を別途支払うことでやってもらえるようです。

民間業者で退職代行をしているところもあるようですが、そういったところでは強引に進めてしまい退職後のトラブルが目立つようです。

お願いするのであれば弁護士さんのような専門性のある方にお願いしたほうが良いです。

仮にトラブルが起きてしまったとしても、弁護士さんがバックに着いていれば安心というのもありますよね。

もし気になりましたら上記リンクに飛んで頂き「お問い合わせページ」から話だけお聞きになってみてください。きっと力になってくれるはずです。

または、業界最大手の退職代行EXIT なるサービスもあるようです。数千件の相談の中で、退職できなかったという事例は一件もないということが書かれていますので信頼性は高いかもしれませんね。

価格面では退職代行EXITのほうが少しだけ安いようです。

比較されてみてより良い内容でお願いできそうな方に依頼なさるのがベターかと思います。

まずい伝え方

逆にまずい伝え方としては、「同業他社から仕事をもらってるからフリーになる」という用済み感を醸し出してしまいそうな伝え方です。

会社としては「その案件をうちの会社に回す方向で考えられないか?」など説得の材料になってしまいますので、基本的には現在の職種とは少し関係性が薄い理由を持ってくるのが有効性が高いと思います。

辞めるから別に関係性が悪くなってもいいんですけどね。正直な話。

ただメンタル的にも友好的に辞められた方が辞めるまでの期間も気が楽ですし、独立して間も無い頃に仕事をもらえてお金にもなる可能性はあるので効率的ではないかなというところです。

実は僕が辞めた少し後に、同期が辞めるということでこの伝え方をして揉めたらしく、そういう経緯でまずい伝え方も書かせて頂いた次第です。



まとめ

働き方は人それぞれですし、価値観も人それぞれですので「辞めて独立する」という選択肢が必ずしも良いというわけでも無いですし成功するかどうかも実際やってみないとわからないので多少リスキーだったりはします。

ただ、「ビジネスとしてはクリエイター業はリスクが低いですよ」という理由を記事にしたものがありますので、あなた自身を納得させる一助としてこちらをお読み頂ければ幸いです。

僕はフリーランスとしてやってみたかったという大学時代からの目標があったのでこのようにしたというだけです。

早めのチャレンジであれば失敗したら再就職すればいいだけですので、そんなに重く考えることも無いんですけどね。

会社を辞めるために当時ECサイトを運営していたわけではないのですが、もしそういった口実が無い場合はそれ用に何か副業を始めてみるとそれが大当たりするかもしれませんし良いことづくめだと思います。

そんな環境を作るのも、独立するかしないかを決めるのもあなた次第ということだけは忘れないで頂きたいなと思っています。

行きたい先に繋がるところにハシゴをかける。これに尽きます。

もしフリーランスになる場合は知っておいた方が有利な知識も必要になってきますので、僕が独立してからの6年間を書いた記事などと合わせておヒマなときにぜひご一読ください。

この記事があなたの独立時にお役に立てることを願っております。






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Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの33歳。

実際の経験からフリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
過去の自分に教えたいことをメインに構想を練っています。
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