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フリーランスの受注業務における5つの鉄の掟【初心者向け】

フリーランスが守るべき鉄の掟5選 アイキャッチ

僕は2021年2月でフリーランス映像クリエイターとして9年生になります。

ここ数年の年商は受注業務によるものがほとんどで750万~1000万円ほどなんですが
その多くがありがたいことに一度取引した代理店や制作会社さんから頂いたリピート発注によるものです。

そして今回の記事ではどうにか9年間生き延びてきた僕が実際に経験した中でフリーランスが受注業務において忘れてはならないと思う鉄の掟5つに厳選しましたので、それぞれのノウハウを解説していきたいと思います。

いずれも当たり前のことではありますが意外とそれが難しかったりもしますので、それぞれの考え方やできない場合の対策などについてもお話しています。

特にこれから独立されるかた、独立されたばかりの方には是非とも最後までお読み頂ければと思います。



5つの鉄の掟

フリーランスが守るべき鉄の掟5選 イメージ
最初に5つの鉄の掟が何か、についてお伝えしますと以下の5つになります。

・いい人になる
・連絡をしっかりする
・提案する
・締め切りを守る
・手を抜かない

では、順番に解説していきますね。

1.いい人になる

まず「いい人になる」についてです。

これは端的に言うと依頼しやすい人になろうということです

・普段SNSで発信している人なら発信内容をあまりとがったものとか変な呟きはしないようにする
・問い合わせのメールなどでのやり取りでやたらつんけんした書き方にならないように注意する

などが挙げられます。

あとは対面で会った時に、温和な雰囲気や対応を前面に押し出すという意識も必要です。

というのも、やっぱり依頼のしやすさはフリーランスにおいて重要だと考えていまして、
例えばtwitterとかでいい作品を上げてる人がいたときに「この人にお願いしたいな」と思ってタイムラインを見てみたら

イケてたフリーランス
イケてたフリーランス
あのクライアントマジありえないわ!

のようにつぶやいてる人には依頼側に立って考えたときにちょっと依頼しづらいです。

これはちょっと極端ですが、普段からクライアントの文句とかつぶやいたりしちゃってると、発注したときにうちの文句も言われちゃうのかなとか思われて敬遠されます。

僕なら敬遠します笑

他にも単純にヤバい人なのかなーって感じがする呟きがあるのはよくないですね。

こういう気づかい(ケア)をするという上でいい人になるという意味が一つ目です。

いい人になるという二つ目の意味合いについては

問い合わせのメールとかでなんかやたら威圧的な返信をしちゃうのはさけましょう

ということがあります。

例えば案件相談のメールが来て、そのメールに予算感が書いてないとします。

それに対して、

予算感も書いてもらえないと困るんですけど

みたいなことを返信したら普通に怖くて依頼できないですよね?

これは一言いいたくなる気持ちはわかりますが、もしかしたら予算が潤沢な取引先になる(につながる)可能性もあるので、ひとまず温和な感じで

こういった内容なら受けられますよ!制作費用的にはこのくらいが見込まれますが、ご予算的に問題ございませんか?

みたいに最低でもワンクッションは優しくしてあげてください。

心なしかアイコンもにこやかに見えてきます。

ただし、誰に対してもいい人になる必要はありません。

逆にこちらに対して威圧的な相手とかさすがに失礼なものいいをする人に対しては、毅然とした態度で対応する必要があります

本当にひどかったら時間がもったいないので無視でもいいくらいです。
本当にひどかったらですよ?

ビジネスパートナーとして最低限リスペクトをもって接して来てくれる相手にはこちらもプロとして常識的に依頼がしづらくならない程度の対応ができればなというところですね。

2.連絡をしっかりする

これは簡単なようで意外と難しかったりしますがとりあえず常識的な範囲で連絡が取れれば問題は無いです。

受注業務における連絡ってどういうことかといいますと、

・問い合わせへの返信
・案件開始後のちょっとしたやりとり

などですね。

具体的には相手の連絡に対して、

・承知しました。
・このぐらいでできると思います!
・すみません。ちょっとだけ作業が押してて提出が何時くらいになりそうです
・素材の方確認したところあれだけ無いようなんですがご確認いただけますか?

みたいな感じです。

連絡についてはなるべく早い方が信頼も高まりつつ返報性の法則」というざっくりいうと人から何かしてもらったらお返ししたくなっちゃうという心理効果によって、リピートにつながる可能性も高まると考えてますので、早めの連絡は非常にお薦めです。

また、これは心理テクニックなのですが、メールなどで

・いつもお気遣いいただいてありがとうございます。
・○○さんのおかげでいつも助かっています。

という感じで感謝ほめる内容を伝えると無意識に相手はこれからもそういう風に動かなくちゃみたいな感覚になってくれます

この効果を「ローゼンタール効果」または「ピグマリオン効果」なんて言ったりします。
こちらの期待を伝えることで相手はそれに沿うように行動してしまうというようなものですね。

絶対効果がでるというものでもないですが、こういった細かいことの積み重ねで取引先とのつながりを根暗に深めていくというのがあとからボディブローのように効いてきます。


3.提案する

提案してあげると、自分の対応力経験値をアピールすることになります。

さらにはその結果信頼につながりつつ、先ほどお伝えした「返報性の法則」も見込めて良いことづくめです。

例えば、厳しめのスケジュールで相談が来た場合には、

この内容だと頂いたスケジュールでは難しいので、例えばここをテンプレートを使えば行けるかもしれませんけどどうですか?

とか、費用に見合わない相談が来た場合も、

この表現をやると工数的に高くならざるをえないので、例えばこのサンプルみたいな表現とかどうですか?

みたいに言ってあげる感じです。

ほかにも、クライアントが過去に取り組んできたものや送られてきたサンプルに対して、

ここをもっとこうやるとデザイン的にこういう理屈でもっとよくなりますよ

みたいなことを提案してあげるのも実力を示せつつ信頼が高まるので良いかなと思います。(嫌味の無い言い方にする必要はあります。)

あとは、修正の依頼などが来た場合に、
こちらとしては理由があって制作した部分でも「ココを変更してください」みたいな指示が来る場合があります。

そういったときには、基本はクライアントの求めるものを作るのが「受注業務」になりますので基本は従いつつも、どうしてもその部分がデザイン上必要な場合には

修正のご指示ありがとうございます。
ここに関してはデザイン的な理由がありまして、視線誘導とアテンションの効果を見込んで割と重要な仕組みになっているのですが頂いたご指示を反映しないとまずいっすよね?ご意見申し上げてしまい恐縮です

みたいなことを言ってあげると、一部には「余計なこといわないでやってください」みたいなキツい人もいるんですが

…この人は論理的にデザインを考えてくれてるんだな

みたいなそこはかとない信頼を勝ち取ることができる場合の方が多いのかなと感じています。

ただ、これは本当にどうしても必要な場合です。

じゃないと逆にあの人プライド高くて一緒に仕事しにくいみたいになる可能性もでてしまいますので。

僕は9割以上は大体クライアントや代理店の要求に従って直しちゃいます。

4.締め切りを守る

超基本かつ当たり前だけど意外とできない人が多く、そしてこれを常習的にやっちゃうとフリーランスとして結構終わります。

逆に言えば、これができるだけで新規のつながりをホールドすることにつながって今後増えてくるフリーランスの人たちに先行者利益じゃないですがアドバンテージをもてると考えられます。

これが苦手という場合は、原因次第でもあるんですけど、
例えば「タスクが他と被ってしまってやむなく遅れてしまう場合」などはスケジュールや時間管理の仕方を考える必要があります。

あとは病気がちとか寝不足、生活リズムによる寝不足などで遅れてしまうとかだったらランニングとか筋トレは病気の予防にもなりますし、適度な疲れが良質な睡眠につながりますので、取り組むべきかと思います。

他にオススメの管理手法としては、

・とりあえず思考を必要としないカロリー低めの作業を先にどんどん終わらす

・次に全体の流れを作った上で重めの作業を優先度順位をつけて取り組んでいく

というのが心理的にも精神的な負担の面からもオススメできます。
遅れる習慣というのを無くすように努力するのが重要になってきます。

あとはつい見栄を張って、ヤバそうな要求に対して「できます!」って特に独立初期は張り切って言いがちなんですが、可能ならできない約束はしないようにするのが重要です。

もし性格的、体質的に改善ができないということであれば、受注業務でのフリーランスは思い切ってやめて、頭を切り替えてクライアントを必要としないビジネスを自分で構築するのがオススメです。無理して苦手な市場に残ることはないです。

クライアントを必要としないビジネスとは、例えばブログとかYouTube、素材販売などです。
厳密にはお客さんとかGoogleがクライアントみたいになりますが、スケジュールは自分で作れますからね。

人にはマイペースというものがあります。あなたもあるんじゃないでしょうか。

そのマイペースに則って動いた方が効率がいいという研究結果もあるようなので、自分に合った働きかたというのが結果効率的にも高い効果が見込めるはずです。

スケジュール管理のいちノウハウとして、以下の記事で心理効果や法則を交えて僕がスケジュール管理をする際に意識していることについてお伝えしています。

これが誰にとっても正解とは言わないですが、例えばそういう理論で固めてみるというのも自分の脳を納得させるうえで効果があるかもしれませんのでよろしければ参考にして頂ければ幸いです。

5.手を抜かない

これはそのまんま手を抜かないで作業するということです。

当たり前のことなんですが、忙しい中ではこれが意外と難しかったりします。

手を抜くと何が起こるかというと、

1.クオリティの低下
2.どこかでいまいち感がでてしまう
3.クライアントの満足度が低下
4.他のフリーランスに仕事が行く

という可能性が急激に高まります。

僕の経験的に、手を抜かないでやるとクライアントから「完璧です!」とかっていう反応をもらうことが多くなります。

そうすると、代理店もこの人に任せとけば大丈夫という信頼がグイグイ上がります。

面倒だなって思うのはめちゃくちゃわかるんですがそこをひと踏ん張りして「…ここはこのままだと突っ込まれるよな」と思ったところだけでもクオリティを上げる努力をしてみると確実に成果につながります。

これを続けると、クオリティラインの底上げにもつながりますので結果としてあなた自身の安定感にもつながる可能性が高まります。

僕もなんですが、気を抜くと手を抜きたい魔力にかられますが是非とも意識して頂ければなと思います。


まとめ

というところで当たり前なことですが意外と難しい点として

いい人になる
連絡をしっかりする
提案する
締め切りを守る
手を抜かない

という受注業務で生きる上で基本であり重要な5つの鉄の掟について書かせて頂きました。
ぜひともご注意の上、使えそうなノウハウがありましたらお試し頂ければと思います。

クライアントとの知り合いかたやリピート発注をもらうためのノウハウなどの記事もありますので併せてお読み頂けましたら幸いです。

それでは、あなたの最高なフリーランスライフを心より願っております。


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Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの33歳。

実際の経験からフリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
過去の自分に教えたいことをメインに構想を練っています。
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