お金のこと

やりたくない案件は断らないで○○しましょう【フリーランス9年生の知恵】

やりたくない案件は断らないで高い見積もりを出す技 アイキャッチ画像

クリエイターとしてフリーランス9年目の僕が「やりたくないなぁ」って思っちゃう案件が来た時にどう対応するのがオススメかということについてフリーランスの方に向けてお伝えさせて頂きます。

やっぱりせっかくフリーランスとして働いているからにはイヤな相手とか面倒な仕事とかできればやりたくないというのが人情です。

たぶんあなたもフリーランスとして活動されていたら

悩めるフリーランス
悩めるフリーランス
相談が来たこの案件確実に手間がかかるしそこまで得意じゃないからどうしようかな~。。でも単純に断ったら今後の良い案件が来なくなるかもしれないし。。

って思ったことはあるんじゃないでしょうか?

ずばりまず結論ですが、

やりたくない案件が来た時は断らないで通常よりも高い見積もりを出しましょう

ということになります。

具体的な目安などについても解説しながらお伝えしていきます。

割と一般的に言われている手法ではありますが、この手法を使うと得られるものもありますが失う可能性があるものもありますので、うまく使いこなして頂くためにも是非最後までお読み頂き「案件コントロールの妙技」を身に着けて頂ければと思います。

この内容はYouTubeの方でも公開していますので、BGM的にお聞きになる場合はこちらをご利用下さい^^





やりたくない案件の乗りこなし方解説

やりたくない案件は断らないで高い見積もりを出す技 イメージ画像流れとしては

・今回の手法の概要
・メリットとデメリット
・僕の実際の事例

という順番で進めていきます。

やりたくない案件の乗りこなし方概要

では改めて最初に今回の手法の概要からお伝えしていきますと、
やりたくない案件が来た時には断らないで通常より高い見積もりを出しましょうということになります。

面倒だからと普通に断ってるとつながりが消えていくだけになってしまいますので、

・先方にあきらめてもらう方向に流しつつ
・もし見積が通ってしまった場合は高く受注できてラッキー

という強力な方法になります。

具体的には、以下のようなケースで使います。

・できるスキルはあるけど積極的にはやりたくない案件
・不慣れなスキルだけど一応できなくはない箇所がありそうな案件
・担当者(取引先の体質)が面倒だからあまり仕事をしたくない案件
・他の案件が忙しいけどお金が良ければ頑張れるかもな時

どのくらい高くするのか?

どのくらい高くするか?については、あくまで僕の感覚ですが通常受けている相場観から1.5~2倍それ以上にする場合は受けたくない度合いを反映させてあげていくという感じでやっています。

もしこっちから断ったら先方からしたら「せっかく話を振ってやったのに…」という気持ちになるかもしれませんが、

先方からこっちの価格提案を断ることになったら少なからず「申し訳ない..」という心理が働くため、もうあの人に頼むのは辞めようとはすぐにはなりにくくなります。

または、手間がかからないならいいかなというレベルの案件であれば、最初の高めに出した

見積から少し下げた金額も提示しつつ
「例えば素材集やテンプレートを使ったやり方ならこの価格で可能かもしれません」

と提案してみるとかも信頼感を高められつつどっちに転んでもいい形になるのでおススメです。

高い見積もりが通ってしまったらどうするか?

その見積もりが通っってしまった場合どうするか?というのが気になるんじゃないでしょうか?

結論としては、そのときはプロとしてちゃんと価格に見合った仕事をします
そこでだれちゃうとそれこそ仕事が来なくなります。

面倒だったりストレスがかかりがちだったりするのは見えていますが「いつもよりお金がもらえる」という商売根性で実際頑張れちゃいます。

この手法を使う上でしらないと危険かもしれないメリットとデメリット

では、手法の概要をお伝えしたところで、次にこの手法を使う上でのメリットと知らないと危険かもしれないデメリットをお伝えしていきます。

この手法を使う上でのメリット

まずこの手法による4つのメリットは

・値切られたとしてもいつもよりは高くなる
・それ以降のギャラが底上げされる可能性
・優良なパートナーの獲得
・外注でリソースアップ

というものがあります。

値切られたとしてもいつもよりは高くなる

1つめの値切られたとしてもいつもより高く受けられるについては交渉術の基本ではありますが、今回は通常より1.5~2倍~の高めの値段で最初に交渉に入ってますので

先方から「実は今案件は予算の都合でこの金額までしか無理なんですが、、」

と返事が返ってきたとしてもこっちが提示した「上限があがった金額」がある程度ベースになるはずなので下限もおのずと高めになる期待値が高まるという仕組みです。

もちろんその金額であなたが納得できなければ「その額だとこういう理由でちょっときついんですよね~」と言って断ってしまいます。

商品に相当するお金が無ければスタバでコーヒーフラペチーノは買えません。

それ以降のギャラが底上げされる可能性

2つめのそれ以降のギャラが底上げされる可能性についてはその案件が相談してくれた先方とどのくらいの付き合いがあってからのものかにもよります

「以前お願いしたあの案件でこのくらいだったから、こういう作品ならこのくらいかな?」

っていう先方の中での基準が軽く壊れますので、以降も金額のすり合わせが発生しやすくなるか、もしくは多少金額を上げた状態で相談を投げてくれる可能性が高まります

優良なパートナーの獲得

3つめの優良なパートナーの獲得については、

その金額(高い見積もり)でも発注してくれる会社なり担当者さんというのは、多少高くてもあなたに依頼したいという意思があると考えられます

なので一度この交渉が通ればそれ以降のギャラが底上げされる可能性も含みつつ、いいお付き合いができるビジネスパートナーとして、これからも期待が持てるという見方ができます。

外注でリソースアップ

4つめの外注でリソースアップについては契約にもよるんですが、

高く受注できた分、他の手が空いているフリーランスの方などに苦手な部分などだけでも外注することで、外注額次第ではありますが、結果こちらとしてはいつもの金額で受注しながらも手数も減らせてクオリティも上げられるというものになります。

僕はぶっちゃけ外注自体がほとんどないためこの恩恵を受けたことは記憶にありませんが、

高く受注できた分、苦手な部分も含め得意な人にお願いすることで自分は他の案件などに時間を使えて多少お金も手に入るという素晴らしい循環がうまれます。

※もちろん許諾無しに外注してはいけないというような契約もあったりしますのでそこだけは要確認です。


この手法を使う上でのデメリット

次にデメリットも4つありまして、

・すくなからず切られる可能性
・成長の可能性を逃す可能性
・甘い環境に慣れてだれる
・業種を見極める必要がある

と言うことが挙げられます。
順番に解説していきますね。

少なからず切られる可能性

まず一つ目の少なからず切られる可能性についてはそのままで、この人はお高く留まってるからもう依頼はしなくていいやって先方が思う可能性ですね。

ただ、個人的にはそうやって切れるのはある種の損切みたいなもので、冷たい言い方ですがこっちに価値を感じてくれていない取引先は早めに切れてよかったという見方もできます

ただし、独立したての時に今回の手法を使うと

クライアント
クライアント
実績もないくせに調子にのってんな、、

みたいに強めにネガティブに捉えられる確率が上がると思われますので、そうなると紹介してもらえる確率も下がってくるということがあって、実績作りや関係づくりの観点からも特に初期のころは考えて行う必要があります

成長の可能性を逃す可能性

次に2つめの成長の可能性を逃す可能性についてです。

面倒な案件と言うのは、やりとりの大変さや面倒さももちろんあるんですが、そういうものをこなすことで得られる地力みたいなものが得られることも大いにあります

特に我慢強さこなす力が身に付くということもフリーランスとしての成長の一つの要素としてかなり大事だったりします。

なので、面倒、不安だからといってやたらめったらに高めの見積もりをすることでその機会を逃す可能性が出てくることは忘れないほうがいいです。

こうして断っていくと、もともとフリーランスには「やれない仕事がほとんどこない※1」という性質がありますが、さらにやりたくない仕事も来なくなって幅が成長や紹介への機会がよりせばまります。

※1.やれる案件が実績として残り、それをもとに営業や紹介に繋がっていくため、来る仕事は基本的には「やれること」にまつわる案件しか来ないということになります。

甘い環境に慣れてだれる

3つめのデメリットの甘い環境に慣れてだれるについては、面倒な環境を実質的に断り続けていると、面倒じゃない案件が来なくなってしまった場合に結構メンタル的にも金銭的にもつらくなることが考えられます。

これは2つめのデメリットに近いですがメンタル的な成長の機会を逃す確率が上がるということは覚えておいてください

業種を見極める必要がある

4つめの業種を見極める必要があるについては、

例えば専門性の高いクリエイターやエンジニアなんかのやる人によって成果が大きく変わってその人に頼む必要がある業種の場合今回の手法は使いやすいですが、

・俗人性が高い誰がやっても割と成果が同じ感じになる業種

・もしくはクリエイターとしても誰がやっても似た成果物になるであろう案件、例えばテンプレートがある程度あって少しだけ手を加えるような案件

なんかについては安い人に流れていくだけなのでそこの認識と区別はしっかりしたほうがいいです。

一つ付け加えると、誰でもできる俗人性の高い案件時にレギュラー案件みたいになって仕事が減ったときに力強さを見せることもあるので、一概に面倒だからと言って断る姿勢にもっていくのは破滅への一歩になるかもしれないということはあります。


今回の技を使った実践経験からの体感

最後に、実際に僕がこの手法をつかってどんな感じだったかというのをお伝えしておしまいにできればと思います。

僕の場合は、割と最初に「この値段でどうですか?」って聞いてもらえる場合が7割くらいなので、そういう時は

「作業とか修正的にきつかったら最終的なボリューム感を見て予算感の方相談させてもらうかもしれません」

って感じで相手にお伝えしています。

そして残りの3割くらいの中で「こういう作品作るとなるといくらくらいですかね?」って聞かれる場合があって、その中で当記事でご紹介している手法を使う場合があります。

実際に使ってどうなったかと言いますと、

直近2年くらいでは6社くらいに使ってみて、2社はほぼ自然消滅でした笑

うち1社は体質や担当者の態度が普段からかなり悪い会社だったこともあってその後もなんだかんだあってこっちから以後の取引は取りやめさせてくださいと言って切りました。

そして残りの3社では成功して、やはりいいお付き合いに繋がっています。

で経験から思うことなんですが、やっぱり高い額を提示して切れてしまう取引先とは縁がないんだなと割と感じています。

何か知らないんですけどそういった取引先とはタイミングが合わなかったり予算感がちょっとずれてたりして、普段からちょっと違和感があったりするなとなんとなく思います。

ちなみに、複数収入源があると、当記事の手法を使って仮に案件が流れても痛くなくなるので、より時給が上がる結果につながるかもとここ数年ほどで副収入を得はじめて実感しています。

やはり複数収入源を構築しておくのはおススメめできます。

具体的には収益公開の動画などでどういう感じで分散して収益を上げているかなどまとめていますのでよろしければご覧頂ければと思います。

まとめ

ということでざっくりまとめますと、

・やりたくない案件は高い見積もりをすることでいい結果を生みやすいけど

・やりたいけど面倒、やれるけど面倒、ほぼやれないという条件を見極めて今の自分と将来の自分に必要な要素が得られるかどうかで見定める

・特に独立したてで下積み期間の場合や、その案件を断ることによる今回ご紹介したデメリットはしっかり考慮しましょう

ということになります。

フリーランス的には多少高くてもあなたにお願いしたいと言ってくれる取引先との付き合いを大事にしたいところではありますが、やりたくてできる仕事ばっかりをやっていても将来ぶっつぶれてしまうリスクもあがります。

なので、そのあたり今回お伝えした情報も頭の片隅に入れつつ上手く考慮して頂ければ素敵なフリーランスライフに近づくことと思います。

発注サイドの方には高飛車に聞こえる部分がある内容かとは思いますが、こんな内容を書けるのも複数収入源があって日常的な支出も抑えているからにほかなりません笑

YouTubeの方では節約、節税などで再生リストを分けていますので、取り込んで頂けそうな情報は是非ご採用頂ければ幸いです。

節税の再生リストはこちら
節約の再生リストはこちら

今後もフリーランスのお金のことや今回のようなフリーランスにおいて知見になるような情報を出していきますので、まだでしたら是非ブックマークなどをしておいて頂ければ思います。

また、少しでもいいなと思ってもらえましたらSNSでのシェアなども大変励みになりますのでお願いできましたら大変幸いですm(__)m

それでは、あなたの最高な資産運用ライフを心より応援しております。


重要な情報が届くかも!?

inovativeworksのメールマガジン登録はこちら

Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの33歳。

実際の経験からフリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
過去の自分に教えたいことをメインに構想を練っています。
\ Follow me /