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フリーランス映像クリエイター歴12年、受注業務だけじゃ限界?

受注業務だけじゃ限界かも?アラフォークリエイターの危機感

こんにちは!アラフォーフリーランス映像クリエイターのイノシタです。

今日は、25歳で飛び込みなんだかんだ12年も経ってしまったフリーランス(映像クリエイター)の世界で感じていることを、素直に書いていこうと思います。

なぜフリーランスを選んだのか

そもそも、最初から独立するために制作会社に入って技術と知識を得ようと考えて就職していました。

会社員の場合、仕事で指名をもらっても「会社の実績」として扱われ、自分に還元される利益はほんの一部。
さらに、早く仕事を終わらせても上司の仕事を手伝わされたり、定時で帰るときに気を使ったりと”ある程度の安定”と引きかえにいろいろ捧げる生活がずっと続く形です。

通勤時間や人間関係のストレスを実際に自分の身をもって感じてさらに決意が固まった形で、2年半ほど勤めた後に25歳でフリーランスになりました。

気づいたこと:ただのフリーランスじゃダメ

フリーランスになって12年ほど、徐々に仕事の質も上がり初期の伝手から紹介が紹介を呼び有力な代理店さんとも繋がれるようになりました。

ただ、ここ最近特に強く感じる、というかもともとわかっていて数年前から弊ブログでも発信させてもらっていたことですが「受注業務だけじゃやはりダメかも」ということです。

というのも:

  • AIの進化で、単純な編集作業は自動化される可能性が高い
  • 若手クリエイターの台頭で、水面下では単価の競争が激しくなっているのかも(その人たちが自分より早い速度で進化したら?)
  • 取引先の担当者が変わると、一気に仕事が減ることも
  • 体力的な限界は確実に近づいてくる
  • 自分がいるジャンル(モーショングラフィックス/オープニング映像/イベント用映像など)はそこまで高単価な案件が多いわけではないので、効率化をしたとしても数をこなせる限界がある
    撮影も込みで丸っと受けるタイプの人や、3Dエフェクトなどの高単価で効率化もしやすい案件は大きく稼げるかもなので元気なうちに稼ぎきったり外注をうまく使って労働力を最低限にする形は考えられそうです
  • 同年代や周囲の会社勤め人は年を追うごとに昇給や役職のアップがある程度約束されてるが、フリーランスの場合は新技術の習得や技術の研鑽を何もしない場合、技術の出がらしで生きていき、最終的に終わる可能性があるので泳ぎ続けなければいけない
  • フリーランス保護法なども生まれたが、AIの台頭、インボイス制度なども含めて、今後も新たな仕組みの改正でフリーランスに仕事が来づらくなるようになる可能性

ネガティブな要素を挙げ連ねましたが、もちろんフリーランスならではのいいこともあります。

映像・動画クリエイターはかなりフリーランス向けの職業な理由【数字・データを交えて解説】

世の中はTikTok,Insta,X,YouTubeをはじめとして映像・動画がインプレッションを取りやすい時代なので映像クリエイターはそういう中での泳ぎ方も考えることができそうですよね。

要はそういったフリーランスにとって利のある面を頑張るor活用しないと会社員の三倍も稼がないといけないといわれたりするフリーランスをやっててもあまりいいことはないかもしれないかなと日々ふんわり思っています。

フリーランスは会社員の3倍稼がないといけないって本当?徹底計算した結果

今やっておくべきこと

僕の場合ですが、弊ブログサイトを始めた6年ほど前から、ストック型の収入作りを少しずつ始めていました。

コツコツ触っていた仮想通貨セール参加分のVesting(数か月にわたってセールに参加した仮想通貨が分割して振り込まれる)などもあり現時点では月に1000ドル~以上の利益が何もせずとも入ってくる状態です。

ただそれも長くは続かないので、より恒久的に利を得られるような形のサービスの開発を急いでいます。

正直、今の素材販売のアセット数でも月に数百ドルくらいになる月も少なくないので、もっと早くから素材販売やAdobeStockなどの素材にある程度時間を投資しておけば数千ドルは狙えたなぁと後悔している面があります。

現時点で具体的に取り組んでいるのは以下です。

  • 投資による配当収入の確保
  • 素材やエクステンションの販売(こちらのページで現状何を売っているか載せています)
  • ブログやYouTubeのような形からの収入
  • 教材の販売(これから?)

要は、働いていない間でも収益を得られる仕掛けの構築がやはり大事だと思っています。

このブログでは僕自身ずっと言ってるのにまだ達成できてないところに難しさが表れています笑

始めるのはいいんですが継続というのは本当に難しいものです。

人によってジャンルや働き方も異なるので、最適な”仕掛け”は本当に人それぞれになると思うんですが、こういった仕掛け作りで確実に共通して最重要なことは“継続すること”になると実感しています。

AIとの付き合い方

最近のAIの進化には目を見張るものがありますが、少なくとも今の映像業界では「便利なツール」の立ち位置と感じています。

AdobeのソフトにもどんどんAI機能が追加されていくので、それらをうまく使いこなすことで、むしろ作業効率は上がっています。

ただ、素材販売や簡単な編集作業はいずれAIに置き換わる可能性も。だからこそ、今のうちに複数の収入源を確保しておくことが重要だと感じています。

まとめ:早めの準備が大事

振り返ってみると、25歳でフリーランスになった決断は間違っていなかったと思います。

でも、単に「会社を辞めてフリーランスになる」だけじゃなく、その先の戦略も考えて行動して、何より”それを継続すること”が最重要ミッションです。

もちろん向いてる人なら若いうちに営業しまくって業務拡大して突き抜けるのも大いにありだと思います。

個人的には、体力があるうちに少しずつでも「自分のビジネス」を作りたいなと考えてコツコツ頑張っています。 だって、ただ人のビジネスを手伝うだけなら、会社員でも良かったわけですからね。

もちろんフリーランスならではの節税策なども楽しみながら笑

せっかくデジタル系のフリーランス(映像クリエイター)として、今まさに大映像動画時代を生きられているわけなので、楽しみながら戦略的な自由を手に入れたいところです。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの37歳。

実際の経験から過去の自分に教えたいことをメインに,フリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
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