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在宅フリーランスの僕が常駐案件を受けないと決めた理由【7つのメリット&デメリット】

在宅フリーランスの僕が常駐案件を受けないと決めた理由【7つのメリット&デメリット】




フリーランスが常駐として働くのはどーなんだろ?
常駐して働いたフリーランスの声を聴いてみたい
常駐案件のほうが安定して良さそう

フリーランスとして働く場合「在宅」「常駐」かという選択肢に迫られるケースで上記のような考えが出てくることがあるのではと思います。

僕は、独立して1年目と2年目にそれぞれ1ヶ月ほど常駐案件にフリーランスとして毎日制作会社に通って働いたことがありました。

その時に体感した「常駐」に対するメリットとデメリット、受注に至った経緯などを書いていければと思います。

現時点での経験から思う結論としては

常駐案件は受けたくない

と考えてます。

あくまでも映像業種のモーショングラフィックスクリエイターとして僕が常駐で経験した範囲での個人的な感想になります。

なぜそう思うのか、どんな経験からそう思ったのかなどについても触れながら書いていきます。

ということで、この記事の内容はこんなことに触れています。

✓常駐案件のメリットデメリット
✓常駐案件で感じたことやよかったこと
✓総合的に見て常駐案件はアリかナシか

これらの状況を踏まえて、僕も最近登録したレバテックフリーランスという大手エージェントに動画案件があることを知ってのちょっとした心境の変化にも触れています。



常駐案件のメリットデメリット

常駐案件のメリットデメリット
僕は過去に2回制作会社に常駐として入って感じたことから常駐案件は基本的には受けないようにしています。

なぜそう思ったかというと、無理に常駐と在宅案件を混在させてしまったことが大きな原因でした。

なので両方やるとしてもどちらかに大きな比重を置いた進め方が良いなと思ったというところです。

ということで、あなたの判断要素の一つになればと実際に僕が常駐して感じたデメリットとそこから見えた常駐案件のメリットを書いていきます。

デメリット

主なデメリットとしてはこれらになります。

✓ほかの在宅案件への影響
✓通勤にまつわる問題
✓人間関係

それぞれ解説していきますね。

ほかの在宅案件への影響

映像業界は、僕が以前所属していた会社でもそうでしたが終電が当たり前みたいな世界です。(僕が所属していた会社は少なくともそうでした。)

常駐においては、あくまでも当時の僕の場合で、その慣例に流されるでもないですが基本的に遅くまで常駐先にいないといけないという状況でした。

(もちろん案件が終わればその会社に行かなくてよくなるので作業を詰め込んで早く終わらせるのというのもありました。)

ギリギリ終電に乗って家に着いたら深夜1時、そこから別件の作業をして8時に起きて準備。。。

みたいなことを繰り返す状況が続いていました。

これは当時の僕が案件管理の仕方を誤っていたのが大きな原因ではあるのですが、こうなるとよほどいい金額でもないと会社員として働くより条件が悪くなってしまうケースが出てきます。

こうなると他の在宅案件への修正対応もツラくなり、スピードや制度が落ちることで信頼の低下につながってしまいます。

余裕を持った案件管理ができるのであれば安定した働き方の一つともいえると思っていますが、常駐と在宅案件の混在は割合をシビアに考える必要があるなと感じました。

通勤時間がとられる

在宅フリーランスになる大きな理由の一つとして「通勤時間が要らなくなるから」というものがあると思います。

常駐になると、むざむざとそのメリットを捨ててしまうことになります。

仮に労働時間に対する稼ぎの平均が時給3000円の価値として、毎日往復2時間だと毎日6000円の手取りが減ることになります。

もちろんこの時間を勉強に使ったり家で使うであろう趣味の時間に使えば無駄ではなくなるかもしれませんが、一つの考え方として重要といえます。

ここに、経費になるとはいえさらに交通費もかかってきますので当面のキャッシュフローや、投資をしているなら投資効率にも影響する可能性が出てきます。

もう一つ通勤で重要なのが、「疲労度が大きい」ということも挙げられます。

これは「運動」という側面だけで見れば悪い要素ではないのですが、無意識的に人に気を使ったり電車に間に合わせようとしたり、出かけるための準備なども含めて細かい意思決定が連続して発生することで脳が無駄に消耗すると思っています。

そんな条件で常駐の後に夜間に在宅案件をするとなると、生産性にだいぶ悪影響があると言えます。

人間関係

在宅では、誰とも関わることがないので基本的には人間関係的なストレスに触れることはかなり少ないです。

しかし、常駐の場合はクライアントに気を使ったり、ディレクターの細かいチェックにその場で都度都度対応しないと行けなかったりとそのメリットが無くなることになります。

この「すぐチェックできてその場で修正できるんだから何回でも修正依頼がしやすくなる」というのもクリエイターにとってはツラいデメリットですね。

また、場合によっては「適度な距離間で他社とコミュニケーションを取れるのが良い」と考えることもできますが、例えば常駐している会社の若い子が上司に怒鳴られているのが耳に入ってきたりするとそのストレスって結構しんどいんですよね(;^_^A

そういった点でも結構消耗が大きい部分があったりするなと強く感じました。

メリット

主なメリットとしてはこれらが挙げられます。

✓人脈が広がる
✓集中できる
✓信頼構築がしやすい
✓いろいろな会社を経験できる

それぞれ解説していきますね。

人脈が広がる

例えば、在宅で案件を受ける場合はどんなに大きい企業でもやりとりは基本担当者との1対1のやりとりか、多くても3人程度が介在するくらいです。

しかし、常駐で入るとなるとその部署にいるチーフとなるディレクターやプロデューサー、代表などとも絡むことが出てきて、うまいこと案件をこなしたり効率的な作業をしている面を見せることができれば常駐期間終了後も在宅案件や新たな案件をもらえる可能性が高まります。

また、それらの人やそれ以外でちょっと絡みがあったり仲良くなった人が会社を移動したり転職したりした場合、当時の活躍と関係次第では紹介してもらえるケースがあります。

そういったポジションの人たちが独立して案件でつながるというケースも考えられます。

僕も実際に常駐で入った会社のチーフディレクターの方が別会社に移られた際に僕のことを紹介してくれて、そこから今でも年間で100万円くらいの売上につながっています。

集中できる

在宅の場合、うまく管理しないと集中して仕事をすることができず、時間を無駄にしてしまうケースがあります。

しかし、常駐であれば常に人の目にさらされますので寝転んだり漫画を読んだりするわけにはいきません笑

これによる効率性のアップをフリーランスながらに受けることができるというのは大きなメリットとも言えます。

常駐でなくその会社の社員だったら雑務などを振られてしまうところが、フリーランスでの常駐としてならその要求が降ってくることはまずないはずです。

信頼構築がしやすい

目の前で仕事っぷりを見せつけることができますので、信頼につながります。

また、心理効果で言えばザイアンス効果も期待することができます。

ザイアンス効果とは、簡単に言えば接触回数が増えるほど好感度が増すことが期待できるという心理的な効果です。

常駐なら毎日顔を合わすことになり、よほど手痛い失態がなければあなたという「人」に仕事がつくようになることも考えられます。

過去の常駐先の人
過去の常駐先の人
この案件、良い人いないかな~

となったときに、知らない人に頼むくらいなら面識があって信頼できるあなたに依頼しようとなるのは必然的ですので営業的な効果が期待できますね。

色々な会社を経験できる

僕の場合は二社を終えた時点で常駐はしないことに決めてしまいましたが、もし常駐メインでやろうとなったら、いろいろな会社に行って色々な経験、人脈を作ることができるのは非常に大きなメリットと考えられるなと思っています。

フリーランスで在宅でやっていると、どうしても技術や人脈の広がりが狭くなりがちなのでそれを打開できるという点では有効だと考えられます。

常駐案件を受けないと決めた理由

常駐案件を受けないと決めた理由
では、上記のメリットデメリットを踏まえて、なぜ僕が常駐案件は辞めようと決めたかについて書いておきたいと思います。

その理由はフリーランスとしてのメリットが薄まるからというところでした。

今回メリットを挙げてみて思いましたが、正直フリーランス視点からも常駐という選択肢はだいぶ悪くないように思えましたが、我が家は子供がいてなおかつ共働きでして、このケースならなおさら常駐よりは在宅がかなり優れていると思っています。

細かな理由としてはこんな感じですね。

・子供が保育園で熱を出したりしたときでもすぐに動ける
・家事をできる時にこなしてしまうことで奥さんの負担も減る
・それによって奥さんの怒りが少なく済む(笑)
・自分もストレスや脳の消耗が少ない働き方ができる

あとは、当時僕が受けた常駐案件の単価が低すぎたせいで常駐の印象が最悪になっているだけという面も大きいです。

その上で交通費やコミュニケーションコストを考えた上では全然割に合わないなと当時強く思ったために常駐は受けないようにしたというのが常駐をやめた一番の理由です。

単価が悪いと、フリーランスにとってのデメリットの面が結構大きく浮き出てきます。

じゃあ常駐は辞めた方が良いの?

じゃあ常駐は辞めた方が良いの?
じゃあ常駐はよくないのかな?

と思ってしまうかもしれませんが、要はバランスだと思っています。

これも個人的な意見ですが、もし今後状況が変わって常駐をやっていきたいとなったら在宅案件の比重は大きく減らせば案件の単価次第でかなりアリかなとも思っています。

僕も最近在宅でなにか案件があるのかなと、大手のレバテックフリーランスというエージェントに登録してみました。

登録後数日後に電話が来て、

在宅案件はこれから頑張りますが、常駐なら動画案件もいっぱいあるのでいかがでしょう?

との連絡を頂きました。

僕はもちろん「常駐は辞めておきます」とお伝えして今後在宅案件があれば連絡をもらえるよう伝えておきました。

しかし今後在宅案件も強化していきたい旨はおっしゃっていたので今登録だけしておけば在宅案件を優先して紹介してもらえるかもしれませんし、

今お金ないし常駐でもやってみるか!

みたいな流れになったときもすぐに相談できるので、無料ですしフリーランスの方はいずれにしても一つくらいはエージェントに登録だけしておくと働き方の選択枝が増えて生存率が高まるに違いありません。
レバテックフリーランスの公式サイトはこちら

細かな内容は確認できませんでしたが、常駐ならモーショングラフィックス案件などもあるとのことでしたので「腕があるのになぜか仕事が無い。。涙」という方は是非一度案件情報をお聞きになってみてください。

当時常駐案件を受注に至った経緯は

「独立前の会社で、退職までに終わらなかった案件をフリーランスとして常駐で継続受注」
「個人的に知り合ったエンターテイメント系映像の制作会社の社長からの依頼」

という感じでしたが、おそらくエージェントを経由した方が単価やケア面で非常に有利なのかなと思うところはあります。

エージェント経由でのお仕事に関してはなんせ経験が無いので、僕としても今後体験できたら記事にしていきたいと思っています。



まとめ

僕としては常駐はやる予定は今のところありませんが、メリットとデメリットを並べてみたら決して悪い動き方ではないという面も見えてきました。

半分ブログネタではありましたが、せっかくレバテックフリーランスという大手エージェントに登録して動画案件があるということがわかったので今後活用する機会を見出していきたいと思います。

在宅フリーランスよりはスケールしやすい常駐フリーランスという働き方

家庭にコミットして精神と脳に消耗の少ない在宅フリーランス

という感じでしょうか。

 

こういう悩みが生まれるのもフリーランスの面白い一面ですよね。

この記事があなたの常駐に悩むフリーランスライフの一助になることができましたら大変幸いです。

 

それでは、素敵な常駐を心より応援しております。



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Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの33歳。

実際の経験からフリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
過去の自分に教えたいことをメインに構想を練っています。
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