こちらの記事では文芸美術国民健康保険とは何か?と映像系の加盟組合の比較ができる一覧がご覧いただけます。
フリーランスであれば、基本的には普通の『国民健康保険』に入ることになります。
しかし、その保険料はえげつないです!
国民健康保険料もえげつないですが、所得が増えると税金もえげつなくなってきます(;^_^A
その税金を減らすためのおすすめの節税策についてはこちらの記事で解説しています^^
個人事業主で7年活躍するクリエイターが実際にやっている節税方法
また、YouTubeでも文芸美術国民健康保険に関して4つの所得でシミュレーションしつつメリットデメリットについて詳しくお話させて頂いていますので、動画のほうがよろしければBGM的にお使い頂ければ幸いです^^
『国民健康保険』と『文芸美術国民健康保険』でどのくらい違ってくるのか
例えば、前年度の課税所得(総売り上げ-経費-各種控除)が600万円だったとします。
まずは、文芸美術国民健康保険(以下、文美国保と記載します)に入っていなかった場合の健康保険料を計算してみたいと思います。
文美国保に加入していない場合
国民健康保険料は地域によって計算率が異なりますので、仮に東京都千代田区在住の方の場合で、課税所得が500万円の場合でシミュレーションしてみます。
「年金収入0」
「その他収入500万円」→事業所得などはこちらへとありますのでフリーランスは課税所得をこちらへ
「固定資産税0」の設定とするとこうなります。
(扶養はないものとします)
国民健康保険料は459,400円となりました。
1ヶ月あたりでは38,317円の支払いですね。
課税所得500万円の場合、各種控除と経費の合計を仮に400万円としたら月間の平均売上は75万円ほど(合計売上900万円)になりますが、その売り上げの5.1%も持っていかれる計算になります。
お住まいの地域の国民健康保険料の計算はこちらで計算することができます。
国民健康保険計算機
文美国保に加入している場合
こちらも条件は上と同じとします。
その場合の計算はこちらになります。
19,900円(2020年4月1日以降)×12ヶ月=238,800円
ということで文美国保料は238,800円になります。
※40歳~64歳の会員の方の場合は290,400円
※家族会員分も同様に300円値上がりしています
実際はこちらに協会加入料が発生しますが、多くは年間1~2万円ですので年間国保料が30万円としても国民健康保険より5万円近くも安い計算になります。
※ちなみに、僕が加入している「社団法人 VFX JAPAN」は入会費(最初のみ)3,000円で年会費が12,000円です。
一定以上稼いでいる人であれば加入しない理由はないですよね?
注意点
注意点 その1
注意点としましては、まず「一定以上稼いでいないと損する場合がある」ということです。
上記では600万円の所得で12万円得する計算になっていましたが、この所得がいくらまで下がっても大丈夫なのかを上と同様に仮に千代田区で計算してみたいと思います。
課税所得400万円の場合(諸条件は先ほどと同様)
所得300万円の場合
所得250万円の場合
所得200万円の場合
ということで、会員費の1万円程度も込みで考えると課税所得が250万円付近で文芸美術国民健康保険に加入していないと損する可能性が出てくることがわかりました。
課税所得250万円ということは、仮に経費が200万円で各種控除の合計が100万円としたらラインの目安としては売り上げが550万円出てる方ということになりますね。
いずれ映像クリエイターズギルドのみなさんの力を借りてフリーランス映像クリエイターの平均所得を出してみたいなと思います。
注意点 その2
これ、結構困るんですが、毎年保険料が上がる傾向にあります。
というより上がっています。
全年まで保険料が月額17,200円のですが、今年度から19,600円と2,400円も値上げされています。
さらに2020年4月からは会員費が300円(家族会員分も同様)で、40歳以上の会員の方が追加で払う介護保険料分も300円の値上げとなりました。
そのため、今後の値上げのペースなどによっては脱会を検討しなければならない時が来るかもしれません。
もしあなたがまだ文芸美術国民健康保険に加入していなくて課税所得250万円以上のフリーランスクリエイターであれば、早めにご検討頂くのが良いかと思います。
まとめ
他にも、人間ドックを割引で受けることができるなどのメリットもあります。
協会への所属手続きなんかは審査も絡みますので、正直ちょっと手続きが面倒くさかったりするのですが、お得な人にはとてもお得な制度なのは間違い無いです。
こちらの制度を映像クリエイターズギルドでお伝えしたところ、めちゃくちゃ早い動きで即座に申し込まれたメンバーの方がいたのですが、申し込みのタイミングが毎月2日までのところ、協会の加入審査が遅れたため3日になってしまい加入が1ヶ月ずれ込んで数万円の無駄なお金の削減が間に合わなかったケースもありましたので、ご興味がある方はできるだけ早く動かれることをオススメします。
僕が加入している「社団法人VFX JAPAN」の場合は、審査に1週間ほどかかるイメージです。
映像クリエイターズギルドに参加してもらえれば「社団法人VFX JAPAN」に加入される場合は推薦者枠に僕の名前を使って頂くことも可能です。
(※推薦者枠に僕の名前を書かれて落ちてしまわれたケースもありますのでアドバンテージの有無はわかっていません。。。)
僕は運とタイミング良く知人から教えてもらえたため、独立して2年目に加入しましたが現状は知らない方もまだ多いようなので、もしここで知ってもらえたならばとても嬉しいです。
払わなくて済むお金は勉強して払わないようにしつつ、新しい機材などの設備投資ないし運用に回していきましょう!
そのほかの節税/運用についての記事はこちら
また、保険つながりですとフリーランス特化型の損害賠償保険に無料で入れるGMOの請求書買い取りサービスをこちらの記事でご紹介していますので、併せてご一読いただけると幸いです。
あなたのセーフティなクリエイターライフをお祈りしております。