動画編集の仕事は、僕の体験ベースですが天才じゃなくても必要最低限の努力さえできて少しの運をつかむことができれば余裕で生き残れる世界だと考えています。
なぜいきなりこんなテーマで書き始めたのかといいますのも、
ツイッターで動画配信や有料サロン運営でご活躍されている「やわらかゆーすけさん」という方の下記のつぶやきがバズっていたようなので、体験ベースで僕の視点から噛み砕いてみようと思いました。
割と怒られるかもだけど動画編集の仕事は
・飛ばない
・締め切り守る
・仕様書読める
・仕様書守れる
・人に被らない演出
・ソフトを基礎レベルで使えるこれだけで割ともらえるしリピート得られると思うんだよね… (´・ω・`)
(CMとか高度な案件は最後除く)
— やわらかゆーすけ?動画もぐもぐで100万円 (@yawarakayyman) 2019年7月10日
全然怒られないし事実なんですよね。
そう考える理由を体験(体感)を交えつつ順を追って書いていきます。
動画編集でリピート発注をもらうための最低限の要素
結論から言いますと、まず僕が映像制作の才能がもともとある方の人間ではない中で生き残れているからです。
大学時代もゼミのメンバーより優れたアイデアを出せたわけでもなかった僕でも、フリーランスとして、同年代の一般水準以上には稼ぐことはできています。
その中核を担う要素として、やわらかゆーすけさんのつぶやきにまとめられていた要素が大きいと分析しています。
それでは、それぞれ解説していきたいと思います。
・飛ばない
・締め切り守る
・仕様書読める
・仕様書守れる
・人に被らない演出
・ソフトを基礎レベルで使える
飛ばない
「飛ばない」というのは、「依頼された案件を放り出して全く連絡がつかない状態になる」ということですね。
映像クリエイターズギルドで多くのプロの映像クリエイターさんと会話をする機会がありましたが、実際少なくないようです(;^_^A
聞いている感じは、若い方やプライドが高い人に多いようです。
僕は幸いなことに外注時もそのような経験はありませんし当然やったこともないですが、もしそんな噂があるフリーランスがいたら絶対依頼しないですよね笑
って思いますよね?
僕も思いますが実際いるようなのでここをまずクリアーすることで信頼の一歩目を築くことができます。
締め切りを守る
クライアントワークにおいては、締め切りは絶対です。
もしあなたがクライアントだとして、提出日なのにクリエイターさんから一切連絡が無かったりしたら不安でしょうがないですよね?
そして、これもいろんな話を聞く限りは当たり前のように遅れる人が一定数いるようなんです。
締め切りを守るのは当然として、事前(数日前)に提出タイミングの目安などを連絡できると信頼度がアップしますのでこのひと手間はおススメです。
遅れても信頼度が上がるケースとして、懇意な担当者さんとの場合に限りですが
みたいな提案はひとつアリなケースもあります。
嘘はついちゃダメですよ?
仕様書読める/仕様書守れる
パチンコ案件では仕様書というものが多くのケースであります。
納品規定や細かい動かしのタイミングなどが細かく書かれていますが、これを理解できずに適当にやってしまうと後でいろんな人が大変になります。
VPやウェブCMの場合ですと、レギュレーション(クライアント企業の定めるクリエイティブに対する決め事/色味、ロゴの使い方など)がそれにあたるかと思いますが、そこから外れすぎたものを作るとクリエイターとしての信頼性はガタ落ちになりますので注意する必要があります。
たまに代理店が古いレギュレーションを送ってきたりすることがありますが、その場合は下手をすると根っこから作り直しになるようなケースもあるので、レギュレーションが書かれたPDFなどの日付が古すぎる場合は更新されていないか確認してみると一つ信頼につながるケースがあります。
クライアントワークにおいては、特に「クライアントが求めるものを作る」というのが重要になりますので、あなたのクリエイターとしての矜持は二の次にして、ちゃんと「クライアントの企業色のものを作る」という意識を持ってみるといいことがあるかもしれません。
人に被らない演出
動画において「人に被らない」というのには以下の二面性が考えられます。
・他の人とあまりにも被りすぎる演出は避ける
・人の顔にテロップなどが被らないように注意する
他の人とあまりにもかぶりすぎる演出は避ける
これについては、多くの人が持つ一般常識的な認識から大きく外れると逆に良くない違和感が発生してしまうのですが、できればチュートリアルそのまんまの技術を使っていたり、超有名なCMをそのまんまパクったりしてしまうと、クライアントや代理店、クリエイター仲間(見せるなら)が知っていた場合に信頼を損なうことがあります。
人の顔にテロップなどが被らないように注意する
これはそのまんまで、動画編集の基本として「演者の顔にはテロップが被らないように配置する」というものがあります。
裏の意図としてそういった「動画編集の基本」を守るという風に解釈すると今後に活かせそうですね。
そういった基本を守ることで、
となる確率がかなり上がります。
ソフトを基礎レベルで使える
これは必須事項ではありますが、
「表現の要求に応じることができる能力」と「制作スピード/トラブルシューティング」などの面において基礎レベルで使えなければ受注して初回の提出後に少し変更が入ってトラブルや難しい表現が出てきた時に
となりかねません。
こうなったら最後、もうそのクライアントから仕事が来ることはないでしょう。
これを避けるには、やはり最初に内容のヒアリングをする必要がありますし、急な要望に応えるには最低限は基礎が無いといけませんので非常に大事な要素です。
CMなどの高度な案件は、独自性のある技術やさらなる応用技術、対応能力が求められるため基礎のみでは厳しいケースが多くなるため、リピートをもらう上ではこの限りではありません。
フリーランスとして生き残る上で必要な残りの要素は少しの運
フリーランスとして生き残る上で、どこに運が必要なのか?といいますと
というような運も究極はありますが、そこまでではなく、
日々いい話が来た時にその話を掴むに足る努力をした上でもほかのクリエイターとの連絡のあとさきだけで案件が流れてしまう(たまたま来ない)ということも往々にしてあります。
そういうケースで「自分に先に連絡が来るかどうか」というような運は割とあるなと感じています。
ただ、勉強や努力によってあなたの仕込んでいるポートフォリオの魅力をアップさせることでそこの確率は底上げすることができますので、冒頭で「少しの運」と書いた次第です。
まとめ
今回ご紹介したのはリピート発注をもらうために最低限必要な要素でした。
結局クライアントワークで食っていこうと思ったら
・リピート受注をいかに獲得するか
・良い取引先をいかに獲得するか
というところにつきますのでその一翼を担う要素としてぜひ留意してみてください。
各要素をもう一度書いておきますね。
・飛ばない
・締め切り守る
・仕様書読める
・仕様書守れる
・人に被らない演出
・ソフトを基礎レベルで使える
当たり前のことを当たり前にできる人が意外と少ないというのはショックではありますが、逆に考えれば
「フリーランスとして活躍するにはこんな簡単なことをこなすだけで差別化になる」
というのはおいしい話ですよね。
もしいい取引先を獲得する上で大事になってくる「センス」については、
「でもセンスがないんだよなぁ。。。」
と不安になっているようでしたら、
案件をこなして実務経験を積みつつPinterestやVimeoなどでいい作品を見続けていれば最低限一般レベル以上の「センス」と呼ばれるものは身に付きますので大丈夫ですよ。
さらに言えば、もし今そんなにセンスが無くても今回ご紹介した要素がしっかりしている人のほうが「センスはあるけど飛んじゃう人」よりは絶対に仕事があるはずです。
もしあなたがこれからフリーランスクリエイターとして独立されるのであれば、今回の要素を取り入れられるといいことがあるのではないかなと思います。