※追記 Xで教えて頂いたのですが、厚生年金保険法施行規則なるもので「学生」とは「昼間学生」であり、「夜間学生、通信制学生、休学中の学生」を除くときっちり定義されてるようで放送大学生はダメみたいです。。。申し訳ありません。
厚生年金保険法施行規則第九条の六で、ここでいう除外される「学生」とは「昼間学生」であり、「夜間学生、通信制学生、休学中の学生」を除く、とあります。https://t.co/93tkrrGGd8
— 吉野茉莉@漫画原作予定「およそ100年幽閉されていた魔術師夫婦は世界を巡る」連載中 (@stalemate) December 11, 2024
ただ、なにがしかの形で対象の学生の定義が広がったりした場合に備えて一応この記事は残させて頂きます。
いち事前情報としてお読み頂けましたら幸いです。
以下、この前提を知らずに書いた記事になります。ご了承くださいませm(__)m
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厚生労働省の社会保障審議会部会が、いわゆる「106万円の壁」を撤廃する方針を大筋で了承しました。
106万円の壁、撤廃了承 厚生年金、年収問わず加入ー共同通信
25年の通常国会に制度改革の関連法案提出を目指すという段階ではありますが、減税は慎重に慎重を重ねてゆっくり進めるのに、増税に関する動きはホントに早いですね…
これは要するに、2026年10月以降、年収要件はなくなり、週20時間以上働けば年収に関係なく厚生年金に加入することになります。これまで扶養範囲内で働くパートの方々にとって、「年収を抑えて保険料負担を回避する」といった働き方の調整が難しくなり、手取り収入が減少する可能性が出てきたわけです。
もちろん事業の合間にアルバイトをするようなフリーランスの方もいるかと思いますので、そういう人にもいらないダメージが出てくる可能性があるということですよね。
これに関して、以前見かけた情報と変わっていなければor僕の見間違いでなければ、学生は除外という書き方をされていたと思うんですよね。
ここで有力になってくるのが、こちらの動画でフリーランス&クリエイター向けに解説した放送大学活用のライフハックです。
このハックは卒業を前提としない放送大学へ最低限だけ学費を払って最長で在籍することで10年間の学費&入学金を月で割ると約700円程度で大学生になれるというものです。
そもそもこのハックは、以前から「国民年金の学生納付特例」を利用するために放送大学に入学する、というやり方で一部知られていたようです。
ChatGPT o1 pro modeによる情報まとめ
国民年金の学生納付特例とは、学生であることを条件に、国民年金保険料の支払いを在学中猶予できる制度のことです。この制度を利用すると、在学中は国民年金保険料を支払わなくても未納扱いにはならず、将来年金を受け取る際には一定の期間が年金受給資格を満たすための「受給資格期間」にカウントされます。ただし、以下のようなポイントがあります。
概要:
- 対象者:日本国内に住む20歳以上の学生(大学、短大、高専、専修学校などのほか、一部対象となる学校含む)。
- 対象となる期間:在学中に申請した翌月分から、最長で卒業予定月まで。継続希望の場合は毎年申請が必要。
- 免除・猶予の内容:保険料の「納付が猶予」されます。つまり、未納ではなく「猶予」という扱いになり、将来年金を受け取るための「受給資格期間」には含まれます。
- 猶予中の扱い:在学中は支払いを延期するだけで、保険料そのものが免除されるわけではありません。そのため、将来年金を増やしたい場合は猶予期間の保険料を後払いすることができます(10年以内なら追納可能)。猶予期間中は、障害年金や遺族年金の要件にも影響しますので、状況によっては追納が有利になる場合もあります。
- 申請方法:住民票のある市区町村役場や年金事務所で申請します。その際、学生であることを証明する書類(学生証や在学証明書)が必要となります。
メリットと注意点:
- メリット:経済的理由で在学中に国民年金保険料を支払うのが難しい場合、将来の受給資格を維持しつつ、支払いを先送りできる点が大きな利点です。
- 注意点:猶予は「免除」ではなく「先送り」です。将来より多くの年金を受け取りたい場合は、就職後や余裕ができたときに追納することを検討しなければなりません。また、猶予期間中は老齢基礎年金の額が増えません。そのため、将来の年金額を増やしたいなら、後から追納するのが理想的です。
まとめると、「学生納付特例」は経済的負担を和らげつつ国民年金の受給資格期間を確保できる制度ですが、将来の年金額に反映させるには、猶予期間中の保険料を後々追納する必要がある点に留意が必要です。
学生であれば一定の条件下で国民年金保険料の納付が猶予される制度を利用できるため、実質的に年金負担を軽減できる可能性があるようです。
ただ、今回の106万円の壁撤廃は「厚生年金」加入拡大の話で、国民年金とは異なる点もあり、現時点ではすべてが簡単に当てはまるわけではありません。
何にしても、月700円で学生ステータスをゲットできるという手軽さは多くの人にとって魅力的に映るかもしれません。
なぜなら、動画でも解説してますがフリーランスでもクリエイターでもなくても人によっては十分にペイできる可能性のあるやり方である上に、将来の制度改正や各種救済措置、あるいは労働形態の変化にあわせて、“学生”という立場が、何らかの優遇措置や追加的な選択肢につながる可能性がゼロではないからです。
さらに、放送大学は単に制度の抜け道として利用されるだけでなく、実際にスキルアップや学び直しのチャンスを与えてくれる存在でもあります。「社会人学生」として新たな知識を身に着けることは、長期的にはキャリアアップや副業スキルの強化にも役立つかもしれません。←ここ大事です。
もちろん、この“ハック”が現実的にどのくらい普及するか、反映可能なのかは未知数です。また、厚生年金加入の拡大は、老後の年金受給額増加というプラス面もあるため、一概に「悪い改正」とは言い切れません。手取り収入の減少と将来の安定収入、どちらを優先するかは、個々人のライフプラン次第でしょう。
個人的には物価の上昇に年金だと負けそう&個々人でインデックス運用や増配ETFなどに投資した方が期待値が高そうという考え方なので、避けられるなら避けたいなというところです。パートをしているわけではないので僕個人は現時点ではあまり関係はないのですが…
とはいえ、こうした新しい制度改正が報じられるたびに、「学生」というステータスの活用がネットで話題になるのは興味深い現象です。格安で学生になれる放送大学が、その選択肢として今後さらに脚光を浴びるのかもしれません。
ぜひ、まだyoutubeではほぼ出回ってない情報だと思いますので僕の動画をお友達やご家族に共有していただけましたら幸いです。
この先、2024年以降も労働や年金を取り巻く環境は変わり続けるはずです。
その中で「月700円の放送大学入学」が一種の裏ワザ的な存在として定着するのか、一時的なブームに終わるのか。しばらくは注目してみたいと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!