お金のこと

社会保険料は払わないで投資したほうがいい?フリーランス的考えをまとめました

社会保険料ナシで投資全ツッパは合理的?フリーランスの立場で考えてみた。フリーランスはお得かも?

今日の記事は、こちらのポストが盛り上がっていたので、フリーランスで、投資好きな僕の考えをまとめようと思いました。

こちらのポストは、消えてしまったんですが厚生年金なくしてくれというものに対して引用されたものです。
社会保険料全部ブッチしてS&P500にぶち込んだらウン億円になるから社会保険料は無駄であるというものですが、果たしてそれが理屈に合うのかちょっと見ていきたいなと思った次第です。

僕は個人事業主として、国民年金と国民健康保険(文芸美術国民健康保険組合)に加入する立場です。

会社員と違い、社会保険料(健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の5つの社会保険)がないぶん、老後資金は基本的に国民年金のみが公的な柱になります。

この記事ではフリーランスの老後資金の考え方について記載していますのでご興味があればお読みくださいm(__)m
フリーランスの老後で怖いのはなんだろうと考えた

この国民年金は、20歳から60歳まで40年間フルで払えばトータルで約780万円程度(拠出額の値上がりは考慮してません)。
その後、平均寿命まで年金を受け取り続けると、合計で2000万円程度を受給できるケースがあり、単純計算で年3~4%相当の「運用」効果に近いと言われることもあります(※AIによる計算ですが、あくまで単純モデルで、インフレや制度改定、個人の寿命などを考慮していません)。

また、年金は生存年数が伸びれば伸びるほど、「終身」で受け取れるため、一種の長生きリスクヘッジになっています。さらに、障害や死亡時の遺族年金など、保険的な側面も見逃せません。

医療面でも、国民健康保険に加入していれば、高額な医療費がかかった際に「高額療養費制度」の恩恵を受けられます。これは、1カ月にかかった医療費が一定金額を超えた場合、その超過分が払い戻される仕組みです。

高額医療費が自己負担になったら、いくら蓄えや投資をしていても一気に資産が吹き飛ぶ可能性があります。
でも、国民健康保険にきちんと加入していれば、こうしたリスクを抑えられます。これは投資では代替しにくい「公的保険」ならではの強みですよね。

もちろん、「この強制的な保険料をS&P500に突っ込めばもっと増やせるんじゃないか?」という気持ちもわかりますし僕は大好きな考え方です笑

ですが、公的保障は「保険料」というコストで得る、万が一の備えとして仕方ない支出なのかなと考えています。とはいえ、厚生年金はいらないような気がしているので法人にしたくないなと思っています。その分は本当に投資に回したいですね。

フリーランスも2024年11月から労災を超低額で活用できるようになりましたので、社会保険料を払って入らなくてもこちらを活用すればいいかなというところです。
11月から始まったフリーランスの労災保険特別加入制度について

投資は有望ですが、病気や障害が起こったとき、家族がそれをコントロールし、そして投資だけで完璧にカバーできるかは不確定です。

だから、僕が考えるフリーランス的な“正解”は、公的な年金や健康保険を最低限のセーフティネットとして確保しつつ、その上で無駄な民間保険には入らないようにしつつも必要に応じて最低限で活用し、投資(積立NISAやiDeCo)や小規模企業共済などの節税商品を組み合わせる「ハイブリッド戦略」です。

厚生年金がない分、強制的な上乗せ負担も少なく、自己裁量でどう資金を動かすかを決められる自由があります。その自由度を活かして、社会保険をバックアップとして維持しながら、投資や貯蓄で「コントロール可能な未来」を作り出すことが、現実的な落とし所だと思います。

海外移住や法人化で社会保険を回避する道もありますが、コストや労力を考えると、万人が取り得る選択肢ではありません。

なによりクリエイターなら文芸美術国民健康保険が使えるので、どれだけ稼いでも額が固定になります。これを使わない手はありません。
フリーランスクリエイターの特権、保険料が安い『文芸美術国民健康保険』とは

最終的に、フリーランスクリエイターである僕の立場としては、公的年金・国民健康保険を「最低限の安心材料」として残しつつ、それを土台に自由な投資戦略を展開する。このバランス感覚こそが、長期的に安定した生活基盤と資産形成の両立を可能にするカギだと僕は考えています。

というかどちらにしても辞めるという選択肢はないんですけどね(;^_^
せめて選択式になったら面白くなってくるかなーとは思っています。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの37歳。

実際の経験から過去の自分に教えたいことをメインに,フリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
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