会社員が効率化すると、こういう目に合うというポストが目に付きました。
前の会社がこれ
会議「毎月棚卸しに差異が出てその追跡と処理に数日かかっています」
俺「ふむ…」数カ月後
俺「勉強してPythonのgspreadとtkinterで在庫管理アプリを作りました。QRコードで管理します」
事務「数日かかってたのが嘘みたいに…!」社長「社員が効率化するのは当たり前」 https://t.co/cE8S4rc2t6
— 桜花ぼむ (@oukaxbom) December 4, 2024
給料や社会保険、厚生年金や場合によってはidecoや各種手当なども出しているであろう経営者の考えとしては、それだけ払ってるんだから「社員が効率化するのは当たり前」と言いたくなる気持ちも理解できます。
ただ個人的にはそれによってどのくらい将来的にコストが下がってほかの利益が出せるのかをざっくりでも計算して少なからず賞与を出した方がいいよなと思いました。
なぜならお金という形で称えることでその人のやる気や、ひいてはほかの社員のモチベーションにもなると思うので「効率化が当たり前だ」と言って何も貢献を称えないのはそういった有用な人が会社を離れていく動機につながりかねないので悪手だなと思いました笑
僕はフリーランスなので、これを見てフリーランスならではの「効率化のメリット」について考えてみようと思いました。
会社員の効率化の現実
- 効率化しても給料は変わらない
- むしろ新しい仕事が増える可能性も
- 「それが当たり前」という評価
- 会社の利益になるがたいして自分の利益にならない
フリーランスの効率化のメリット
- 時間単価の実質的な向上
- 8時間の作業が4時間で終われば、時間単価が2倍に
- 空いた時間で別案件を受注可能だったり副業やスキルアップ、休息に使える
- 自分へのリターン
- 効率化の恩恵を100%自分で享受できる
- 作業時間短縮→生活の質向上
- 複数案件の並行処理が可能に
- スキルアップ
- 効率化のために新しい技術を習得
- 次の案件への応用が可能
- 提案の幅が広がる
効率化をクライアントに伝えるべきか?
これは実は悩ましい問題です笑
効率化して作業時間が短いなら金額も少なくていいよね?と考える人も当然いるからです。
個人的には効率化をするというスキルも培われた技術であり、それができる人に報酬を減らすというのは悪手だと思っており、そう願っています。
知っているフリーランスの方で高単価なジャンルを扱っていて、効率化してそれをクライアントに伝えているかまではわからないのですが稼ぎまくってる人がいます笑
おそらく積極的には伝えていないのだと思うのですが、フリーランスが効率化するのは基本的には時間単価が上がっていくことに直結するので、会社員と比べるとそこに楽しみがあるとも言えますね。
伝えるメリット
- 信頼関係の構築
- 追加案件の獲得可能性
- 単価アップの交渉材料に
伝えないメリット
- 単価維持が容易
- 自分の裁量で時間管理が可能
- 効率化による利益を確保できる
私見:バランスが重要
- クライアントとの関係性による
- 長期的な信頼関係重視なら、適度な開示も検討
- スポット案件なら、必要以上の開示は不要
- 効率化の度合いによる
- 劇的な効率化→一部開示を検討
- 漸進的な改善→特に言及不要
- 今後の展開による
- 単価アップを目指すなら材料として使える
- 現状維持でよければ非開示も選択肢
まとめ
フリーランスの効率化は、会社員とは異なり、直接的に自分の利益になります。それをどう活用するかは、各々のビジネス戦略次第です。
重要なのは、
- クライアントとの信頼関係
- 自身のビジネス目標
- 長期的な視点
これらのバランスを考慮しながら、効率化の恩恵を最大限活用することかと思います。
最後に、効率化自体は素晴らしいことです。ただし、その成果の共有は戦略的に考える必要があります。これもフリーランスならではの「経営判断」の一つと言えるでしょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!