映像/デザイン

【AI】自動で5秒!無料の人物切り抜きサービスの使い方と検証【Remove Image Background】




Twitterで話題になった、アップロードするだけでAIが自動的に、しかも5秒で写真の中の人物を切り出してくれるサービス「Remove Image Background」知っていますか?

クリエイティブな仕事において、人物切り抜きのシーンは結構あります。

もしこれが実用的なら、かなり革命的なサービスじゃないですか?

そこで、どの程度できるのかを検証することにしました。



使い方

使い方は非常に簡単で、サイトに行き、写真を選んでアップロードするか、URLを打ち込むだけであとは勝手に切り抜いてくれます。

remove.bg how to

このようにオリジナルと結果が表示されます。

使用する場合は、Downloadボタンを押して切り抜かれたデータを取得します。

現在は、残念ながら縦横の最大サイズが500pixelなので、人物を切り抜いた上で500pixelに縮小されたものが出力されます。

検証結果8選

いくつかの写真のパターンで試した結果、以下の様な結果になりました。

※各写真はこちらでご紹介しているロイヤリティフリーのサービスから使用しています。

CASE1

 

【背景がシンプルで、人物との境目がわかりやすい写真】

結構いい感じに抜けてるような気がします。

しかし、右手の指先や左手とズボンの間のスキマなど細かい部分は追い込めていないですね。

ただ、これが5秒で自動的に成された技ということを考えると十分合格ラインではないでしょうか。

CASE2

 

【背景と人物の差がパキっとしているけど髪の毛がふわふわ系の素材】

ビフォーアフターを比べるとわかりますが、腰のあたりに黄色いのが少し残ってしまうのと、髪の毛のディティールが落ちてしまっている様に見受けられます。

しかし、これなら5秒なら合格ラインではないでしょうか。

CASE3

【集団でいて、人同士が重なっているパターン】

さすがにここまで複雑になると難しいのか、バンバン顔なんかがイっちゃってますね。

左端の人なんかは一緒に消されてしまっています。

ちょっとこの辺から実用性が減ってきます。

CASE4

【人が複数重なっていてモノを持っているパターン】

人が重なっているのはとにかくまだ強くない様でしっちゃかめっちゃかですね。

奥の女性が被写界深度でボケているにもかかわらず意外にも優秀に切り抜けているのは評価できます。

CASE5

【意地悪はやめて、単体の人物で割と寄りのパターン】

髪の境目は結構いい感じにきていると思いきや、内側の髪の毛の背景がごっそり残っていますね。

足も背景と判断されたのか一部消えてしまっています。

ここら辺は改善が期待されますね。

CASE6

【単体で背景がごちゃごちゃしている引きめのパターン】

基本的には頑張ってくれているのですが、女性が座っている床が背景と認識されなかったのか丸っと残ってしまいました。

あと細かい部分では、やはり髪の毛の内側のスキマまではフォローが行き届いていない感じなので、今後に期待です。

CASE7

【暗めの背景でモノを持っているパターン】

チャームポイントのツノが消えてしまい、キュートな片耳だけが残ってしまいました。

さらにモノと足のあたりも結構厳しい結果に。

ごちゃごちゃし始めると、だいぶ厳しくなってくる様子です。

CASE8

【被写界深度が効いた単体のパターン】

ピントが合っているコップはぱっきり残って、首だけがすっぽり無くなってしまいました汗

首はいけそうに見えますが、AIさんからしたら背景に見えたのでしょう。

救いは、顔自体の切り抜きは結構いい感じなところですね。

 

サイズ制限の対策

切り抜きの精度も現時点ではまだまだな部分がありますが、そこは「5秒で自動」というコンセプトを考えるとかなりいい線は行ってるのかなと思います。

なんといっても無料ですからね。

ただ、素材として使う場合に縦or横の最大サイズが500pixelというのは、結構厳しい条件だと思います。

僕はこの解決策として、同じくAIがやってくれる画像拡大ソリューション「A.I Gigapixel」が適役なんじゃないかなと思っています。

こちらは有料ソフト(買い切り100ドル)ですが、6倍くらいまではほとんど劣化なしで難なく高精度に拡大してくれます

もちろんアルファ付きのPNGも対応しているので、こちらで出力された結果をA.I Gigapixelで拡大してしまえばこの悩みとはおさらばです。

性能的にも、素材を拡大することに関しては最強だと思いますので、持っておいてもきっと損はないと思いますよ。



まとめ

ご参考になりましたでしょうか?

まだ動物などには使えず、使えるのは人物のみという割には正直実用的な段階では無いかなと思える状況ですが、今後が非常に楽しみなサービスです。

ちなみに、自分でPhotoShopで切り抜いた方が高精度で早いんじゃ無いの?と思って1枚切り抜いてみたら10分くらいかかってしまいました。。。

実用的な段階になった場合は「無料かつ5秒で自動」というのはかなりの時間の節約になること請け合いです。ただ、その頃には有料になっちゃうかもしれませんね。

今後も動向を見守りつつ、進展があれば追ってお伝えさせていただければと思っております。

この記事があなたのクリエイティブライフの何かのお役に立てましたら幸いです。



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Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの33歳。

実際の経験からフリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
過去の自分に教えたいことをメインに構想を練っています。
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