今日は、とある興味深いツイートから投資とインフレについて考えてみたのでその学びを記事にしました。
株式会社gumiの国光さんが面白いデータを共有されてました。
2010年に100万円を投資していた場合の各アセットの2024年までのリターンです。
もしも2010年に100万円投資していたら
銀行預金→ 100万円
金→ 350万円
S&P500→ 440万円
アップル→ 2000万円
テスラ→ 1億3500万円
エヌビディア→ 3億円
ビットコイン→ 1兆5000億円これらは全て当時投資可能なアセット。重要なのは銀行預金は全てに負けている。
— 国光宏尚 元gumi (Hiro Kunimitsu) (@hkunimitsu) October 26, 2024
金とS&P500はお金さえあれば投資できたかもしれませんね。
AppleもMacでは知る人ぞ知るでしたし、iPhoneも3Gが出て3年も経ってるので、その時に相場にいて株を買うという認識があれば2010年なら買えててもおかしくなかったかもしれません。
2010年当時は僕は残念ながら大学を卒業するころで株のことなんて考えたこともありませんでした。。。
大学時代はMacもiPhoneも使ってたんですけどね。。(あとAdobeも)
テスラやエヌビディアが当時どういう温度感だったのかわかりませんが、このリターンからすると簡単な投資ではなかったのではないかと推察されます。
ビットコインに至ってはマニアしか知ってすらいない領域だったのかな。。?
さらに言えば、当時買えてたとしても14年もホールドし続けられる人が何パーセントいるんだろうという話です。
僕だったら当時買って今何千万とかの銘柄だとしても、いけても多分1000万円とかになったところで浮かれて売ってる可能性が高そうな気がします。
インフレのことを考慮すると?
ここで重要なポイントがありました。
お金の「数字」は増えても、その「価値」は必ずしも同じではないということです。
2010年の100万円と2024年の100万円では、買えるものが全然違うんですよね。
インフレ調整後の実質価値についてリプされてる方がいたので引用させて頂きます↓
インフレ調整後の実質価値はこんな感じですね。
•銀行預金:81万円
•金:284万円
•S&P500:357万円
•アップル:1,624万円
•テスラ:1億960万円
•エヌビディア:2億4,355万円
•ビットコイン:12億1,777万円銀行預金のみ減ってる。
— しらい🦥SWC🦥 (@shirai_aka) October 26, 2024
ビットコインに関しては計算ミスだったようで約1兆2295億円となるようです。100万円が一兆円って目玉が飛び出ますね笑
銀行預金(タンス預金も同様ですね)のみはさんさんたる結果です。。。
たぶん運用型の保険みたいなのでも多少は違えど五十歩百歩だったかもしれませんね。
見えてくる真実
結果論といってしまえばそうですが、投資をしないという選択(というか投資してなくても円を運用しているという話なのですが)はそれはそれでリスクをある程度取ってるといえなくもないですね。
- 銀行預金の落とし穴
- 数字は同じでも実質価値は減少
- 安全性と引き換えに、着実な資産の目減りを受け入れている状態
- テクノロジーの勝利
- アップル、テスラ、エヌビディアの驚異的な成長
- イノベーションへの投資が大きなリターンを生む可能性
- 分散投資の重要性
- S&P500のような指数投資でも、インフレに勝つリターンを実現
- ただし、個別銘柄に賭けた方がより大きなリターンを得られた可能性も
ただし、大半はこういう感じになるのを忘れずにという例
以下の企業は有名ながら控えめな結果になってしまった者たちの例です。(Claudeに挙げてもらったデータにつき多少の間違いがある可能性があります。)
同様に2010年に100万円投資して2024年現在のインフレ調整後の実質価値:
🏭 東芝: 約43万円
🔌 GE: 約8万円
🎮 DeNA: 約41万円
🌐 YAHOO: 約27万円
📱 ノキア: 約31万円
📺 ジャパンディスプレイ: 約2.4万円
😲 何が起きたの?
これらの企業に共通するのは:
✨ かつての輝かしい歴史
🔄 技術革新の波への対応の遅れ
🏃 競争環境の激化
🎯 事業転換の難しさ
これらから考えるべきこと
- リスクの再定義
- 「投資しない」も立派なリスクテイク
- 銀行預金(円)だけの運用は、実は「円という通貨に全賭け」している状態
- インフレという目に見えにくいリスクと向き合う必要性
- 成功例と失敗例からの学び
- テスラやエヌビディアの成功は、あくまで「一部の勝ち組」の事例
- 東芝やGEの例が示す「老舗企業神話」の崩壊
- 過去の成功体験が、必ずしも未来の成功を約束しない
- バランスの取れたリスク管理
- 「ゼロリスク」は存在しない
- 預金だけ、株式だけ、といった極端な選択を避ける
- S&P500のような分散投資でも、インフレに勝てる可能性
- 時代の変化を読む目
- イノベーションの波に乗れるか否かが企業の明暗を分ける
- 「不変の価値」と思われていたものも、実は変化する可能性
- 定期的な投資方針の見直しの重要性
- 謙虚さの必要性
- 「確実」と思われる投資でも予想外の結果になることも
- 過度な自信は禁物
- 「わからない」ことを認識することの重要性
要するに、投資において「リスクを取らない」という選択肢は実は存在せず、私たちは常に何らかの形でリスクと付き合っているということ。
大切なのは、このリスクを認識した上で、自分なりのバランスを見つけることなのかもしれません。
📝 まとめ
過去を振り返ると「あの時投資しておけば…」と思うケースは多々あります。でも重要なのは、これからどうするか。インフレに負けない資産運用戦略を考え、実行することです。
今回のデータが教えてくれるのは、「何もしないことにもリスクがある」ということ。特に銀行預金は、安全そうに見えて実は確実に資産が目減りしていくリスクがあります。
ただし、銘柄の選定を誤るととんでもないことになるということも忘れないようにしたほうがよさそうです。
ちなみに、凡人の僕はインデックスがポートフォリオのほとんどを占めています。
資産が増えてくると早く億にしたい!と大きくリスクを取る気持ちがわいてくるものですが、投資と投機はきっちりと分けたうえで自制した運用を考えたいと常々思っています。
過去のデータは参考程度に、未来に向けてバランスの取れたポートフォリオを構築していきましょう!
注:この記事は投資アドバイスではありません。投資は自己責任で行ってください。
注:一部データはAIではじき出したデータも含まれますので是非一度あなたの目でもお確かめになることをお願いします。