僕が推している営業方法の一つが【イベントに突撃して知人、取引先を獲得する】というものなのですが、いざ「参戦してみようかな。。」となったらこんな不安があったりしませんか?
僕は基本的にクラウドソーシングサイトに作品をアップするか、イベントなどの集まりに突撃することで仕事を得ていまして、その中で得た経験からこれらの悩みにオススメの解決策をご提案しつつお答えしたいと思います。
イベントで営業して案件を獲得しやすくする3点のコツ
先に結論を述べますと、これら3点のコツが特に重要になります。
・コツその1【接触回数を増やす】
・コツその2【作品を見せる&見せた人を忘れない】
・コツその3【見た目や所作で騙す】
以下で順番に解説したいと思います。
コツその1【接触回数を増やす】
クリエイター向けのイベントやセミナー(その後の懇親会)では、クリエイターを狙った人材不足の会社組織の方や案件が余っていて仲間を探しているクリエイターが一定の確率で参加しています。
それらの人々と遭遇してアプローチすることがイベントに参加する目的だとすると、まずはこれらが重要なコツとなります。
・1回の接触ではできれば5分以内の会話時間を目指す
・できるだけ多くの人と話す
・会社組織の人間は複数人で動いていることが多いので狙ってみる
・有力そうな雰囲気の人にはひとまず絡んでみる
順に解説していきますね。
1回の接触はできれば5分以内を目指す
クリエイターが集まるようなイベントやセミナーの懇親会では、だいたい1時間半~多くても3時間くらいになることが多いです。
その限られた時間の中で数少ない「目的の当たり」を引くためには、引く回数を増やさなければいけません。
仮に3時間ある場合ですと、3時間は180分ですので1接触当たりを5分で割ると36回ほど違う人ないしグループと接触できる計算になります。
5分というのは、こちらの作品を見せて相手の求めていることを引き出す会話をしたりしていると最低限このくらいかかってしまうのでこう書かせて頂いてますが、可能ならもう少し短い時間を目指せるといいですね。
参考までに、僕が過去に参戦したイベントでは3時間半の中で、知人たちと話しながら休み休み新規開拓して21枚の名刺を交換して頂きました。(僕が持っているリールは2分です。)
その中から、1週間もしないうちに1件数十万円の発注を頂きました。
理想の作品ボリューム
理想の作品ボリュームは、1分(長くても2分)ほどでスキルやセンスを網羅できるものがいいなと実感しています。
こちらも作品を見せる時間を削減することで営業の機会を増やせますし、相手もより多くの人と話す時間を取れますのでお互いハッピーですよね。
さらに言えば、ボリュームが多すぎると相手が飽きてしまって確実に途中で会話に移ってしまいます。
そうなってしまうと相手の心理にもよくない影響を及ぼして成約率にひびきます。
なので最初から適切にポートフォリオをまとめて用意しておいたほうがより効率的になります。
できるだけ多くの人と話す
こちらは上で述べたことと少しかぶるのですが、これも重要な考え方です。
例えば、今フリーランスでやっている人だとしても会社を設立したり、今後仕事を多く抱える人気者になる可能性を誰しも秘めています。
なので、今だけを見るのではなく、将来的な面も見て関わりを持っておくといいことがあるかもしれません。
僕は実際にこの考え方で法人化した知人からの案件や、そこからの紹介でトータル数百万円の売り上げに繋がっています。
会社組織の人間は2人ほどで動いていることが多いので狙ってみる
これは経験上そういうことが多いと感じたというお話なのですが、会社組織で来ている人は複数(2人くらい)で来ていることがかなり多いです。
なので、もしあなたの目的が「人材不足でクリエイターを探している制作会社/広告代理店と絡むこと」であればまずここを考えて動いて見ると時間を有効に使える可能性が高まります。
有力そうな雰囲気の人にはひとまず絡んでみる
有力そうというとあいまいな表現なんですが、なんだかお金を持ってそうな雰囲気だったり、すごく精力的な感じがする人というのはいわゆる「当たり」の可能性が高い気がしています。
特に大きいイベントに出没することが多いタイプだと思うのですが、一例では僕が過去に参加したイベントで遭遇したことがありまして、若干奇抜な格好の人だけどいろんな人と楽しそうに話しているな思って最初は遠目に見ていました。
そしてお話するタイミングで絡んでみたところ、大手メーカーのクリエイティブディレクターで、その後一度お仕事のお話をした際にはやはり制作費も非常によかったです。
大手に普通に営業しに言ったら門前払いになるであろうであろうことを考えると、イベントで営業することの可能性を見出せますよね。
コツその2【作品を見せる&見せた人を忘れない】
クリエイターの場合は、最初に挨拶がてらちょろっと話をして作品を見せた方が話が早いです。(というか作品を見せないと成約率は相当下がります。)
そして、話す人数が多くなると名刺を見ても誰が誰だったか忘れてしまうケースが出て来ます。
これらに対して、この2つのオススメのコツを解説します。
・キャッチーな作品を見せる
・名刺を活用する
キャッチーな作品を見せる
近々で仕事パートナーを求めてイベントに来ている人たちはそんなに多くの人数を求めて来ていないため、競合に負けないためにも、少しでも対象に刺さる作品やあなたの持つ技術を知らしめる必要があります。
僕の場合はこの作品を始めとして、「これは実践的かつ見栄えするはず」と客観的に見てみて感じる制作物やカットでリールを構成するようにしています。
仮にクリエイターを探して来ている人の目的に刺さる作品を見せることができれば、すぐに相談の連絡が来るはずです。
また、そういう人はそのイベントの場で、「ちょうどこういう人を探してたんですよ!」と言ってくれることが多いので「フラグ来たな」と思ってイベント後の連絡を忘れないようにしましょう。
理想のリール作品のボリュームについては、上述したように1分~どんなに長くても2分がいいと思っています。
「キャッチーなのが無いな」と思う方は、営業目的でイベントに参加するのであれば1カットでもいいので刺さるものを作ってリールに組み込みましょう。
営業時に受けのいい自主制作の手法のひとつとしてこちらの記事の手法をオススメしています。
作品を見せる媒体は何がいい?
いろんなクリエイターの方ともお話することが多いのですが、一番多い意見としてはiPadやiPad miniです。
持ち運びしやすく取り回しも良いのでオススメです。
僕はiPad mini2を使用しています。型落ちで安いのでも十分ですよ。
APPLE iPad mini 4 WI-FI 128GB SV
名刺を活用する
名刺は邪魔なのであまり好きじゃ無いのですが、いまだにイベントでは渡したほうが成約率が上がるのはどうしようもない事実です。
クリエイターや協力者を探している人は、イベント終了後の翌日などに連絡をくれることが多く、あちらから連絡を頂いた方が案件の発生率も高いような気がしています。
こちらから連絡すれば問題ないケースもありますが、連絡先がわかるものは渡しておいた方がイベント終了後にこちらから連絡しなければいけない手間が結果として省けるケースがあります。
作品を見せた人を忘れないために
失礼な話なんですが、僕は一気に人の名前を覚えるのがあまり得意ではありません汗
なので大量に頂いた名刺を見ながらイベント後に困ることが多かったので対策しました。
その作品を見せた人を忘れないために僕がやっている対策は、こちらです。
名刺にその人の特徴などを一言でもいいので書き込む
例えば、「フリーランスのフラット系が得意な人」とか「態度がでかいけどすごい作品作る人」「絶対に連絡した方がいい人」のような感じで、あなたが後で名刺を見返してわかるようにしておくと思い出す手間が相当省けます。
お話し終わったら忘れないうちになるべく早く書き込むのがいいです。
このやり方は本当にオススメなので、よろしければ取り入れてみてください。
名刺は何枚くらいあるといい?
名刺の枚数ですが、名刺切れを避けるなら50~100枚くらいあった方がいいです。
1グループで複数人いる相手に名刺を配ると30枚~50枚くらいはすぐに無くなりますので、名刺入れに入らない予備はカバンに忍ばせておいて、補充できるようにしておきましょう。
名刺がなくなると話しかける時にちょっと後ろめたさを感じてしまうので、心理的にあまりよろしくないなと思っています。
コツその3【見た目や所作で騙す】
このポイントは、上述した2つのコツを踏まえた上での補助のような役割になります。
騙すというと聞こえが悪いのですが、格好や態度をある程度意識して調整することで「案件をお願いしても大丈夫そうな人感」を醸し出すと多少成約しやすくなります。
見た目で騙す
服装は意外と重要です。少なくとも「汚く見えない格好」というのが重要です。
仮にあなたがイべントで話しかける人を探している時にどういう人に話しかけるかと考えた時に、なんかキレイ目な感じを受ける人とか、クリエイターっぽさがある人(これもあいまいになってしまいますが。。)のほうがとりあえず話しかけてみようという気になると思いませんか?
あなたの好み次第なところではありますが、革の靴(ビジネスマンが履くようなやつじゃないタイプのもの)か革製品を使った上着などを取り入れると少しピシッと感が出やすい傾向があると感じています。
別の方向性では、クリエイター感があるような服装だとクリエイターを探している人から話しかけてもらえることもあります。
実体験なのですが、過去に参戦した夏頃にあった大きいイベントで、暑かったのでハーフパンツに半袖ポロシャツ、ハンチングに革っぽいスニーカー(みたいな格好だったと思います。)で「クリエイターっぽかったので声かけて見ました笑!」と言って絡んでいただき、そこからトータル100万円ほどの繋がりが生まれました。
服装をデザインすることで、できそうな人感が醸し出されて
「この人はいいものを作ってくれそう感」と「なんとなく仕事をちゃんとしてくれそう感」
を感じてもらうことが受注へのあしがけに少なからず貢献してくれること間違いなしです。
同じ技量の人が2人いた時に、とりあえずお願いしようと思うのは小汚い感じの人よりは小綺麗な人にお願いしたいと思うのがマジョリティの心理です。
所作で騙す
例えば「堂々とした雰囲気で話す」「物知り顔で話す」という態度で挑むと成約率がアップしやすくなること請け合いです。
相手の立場に立って考えたときに、あまり自信なさげに話す人よりは自信ありげな人の方が依頼してみようという気になりますよね?
そして、威圧的な感じは出さず「私は柔軟ですよ〜」という姿勢と内容を会話に織り交ぜて見てください。
と思ってもらえればこちらのものです。
具体的には以下のような流れが多かったりします。(定型文みたいな流れですが本当に割とあります。)
もちろん嘘はのちにあなたの首を絞めかねませんので、無理なものは無理と断った上で「こういうやり方もあるので提案させてもらってすり合わせさせてもらうことがありますね^ ^」
などと言って切り抜けることが必要になります。
何はともあれ、服装と話す態度で騙すという意識は少し持っておくと結果にいい影響を及ぼすはずです。
まとめ
イベント参戦の経験が少ないと、どうしてもきっかけがつかみづらくて最初に話しかける一歩が踏み出しにくかったりするんですよね。
しかし、営業を目的として参戦するのであれば、「これは仕事。。!」と割り切って交流会が始まったらすぐに誰かに話しかけてみましょう。
一度交流の波がおこれば、そこからあれよあれよと話せるようになるはずです。(場合によっては半強制的に笑)
大きいイベントでは大きめの取引先が出現する可能性が高まりますので、そういう機会に向けて事前にコツをこの記事で押さえておいて頂ければ少なからずいい結果をうむ可能性が上がると思います。
「イベント参戦してるけどいまいち成果がでないな。。。」という方にはご検討頂ければ幸いです。
また、イベント終了後に名刺交換した人にメールで挨拶するかしないかですが、これはした方が後に繋がりやすいのは間違い無いです。
ただ、僕は実はイベント終了後にほとんどこちらからメールを送ったことはありません。(イベント後は疲れて翌日以降にしてしまうとなんだかんだで。。。)
自分で書いてても思いましたが営業目的で行ってるのに矛盾しちゃってるのが愚かしいですよね笑
しかし、それでも実際に成果が出ていますので、あなたから積極的にフォローのメールを送ればさらに成約率は上がるに違いありません。
この記事が、少しでもあなたのお役に立てることを願っております。