最近では副業として「YouTubeの編集代行」がよく取り上げられています。
では、副業としてどーなのか?
✔︎ 今の相場観(価格)の実態
✔︎ プロが受けるならいくらか?
✔︎ 編集代行を将来につなげるには
✔︎ 最低限単価を上げるための戦略の提案
✔︎ 芸人キングコングのオープニングを無償制作した結果
これらについて触れながら、今や超?有名なお笑い芸人キングコングのお二人がやっているチャンネル「毎週キングコング」のオープニングをタダで制作した僕の経験で得た見解が誰かのお役に立てればと思い記事にしました。
早速ですが、編集代行が副業としてどうなのかの結論はこちら。
稼ぐためだけの副業としては単価は正直かなり厳しい
と思っています。
1本あたりに時間もそれなりにかかりますし、積み重なるものが少ないため、ただ稼ぐために副業として受注するのはオススメできません。
しかし、
やり方次第ではこれからの時代に適した副業になり得る可能性も大いにある
のでは無いかなとも思ってます。
その理由についても後述しますね。
今の相場観(価格)の実態
YouTubeの編集代行については、Twitterなどで度々議論になっていますが、ことさらプロからすると地獄みたいな単価で出回っています。
現在では主にクラウドソーシングなどで発注されていることが多いようですが、その価格がよく問題になりますので実態を取り上げてみたいと思います。
クラウドソーシングで調べてみました
例としまして大手クラウドソーシングサイトの「ランサーズ」で「YouTube 編集」で検索してみました。
テキストベースの動画編集&アップロード代行(説明文やタグ/SEO対策、BGMの選定込み)
→ 1本500円
テキストベースの動画作成(説明文やタグ/SEO対策、BGMの選定込み)
→ 1本1000円
本当に地獄みたいな単価ですよね。
同様にクラウドソーシング大手の「クラウドワークス」でも検索してみたのですが、
登録者4万人規模の編集代行という依頼でも1本1300円という金額でめまいがしました。
他にも個人間で受発注できるスキルのフリマを謳うアプリ「ココナラ」などがありますが、同様に500円〜など低価格化を提案者から進めてしまっているような状況に見受けられました。
他のクラウドソーシングよりは自分で価格を押し出して強みを売りやすいと言う点では、この中で言えばココナラのほうがまだいいのかもしれません。
高いとされている単価はいくらなのか?
Twitterの情報や、編集代行を依頼しているYoutuberの方が代行の値段感を喋っている動画で見聞きする限りでも良くて1本3,000~5,000円程度のようでした。
仮に8時間かかるとして1本5,000円としても時給にすると625円です。
有名人の編集代行だと、中には月契約で20~30万円という契約もあるようで、それでかなり高いクラスになるようです。(僕が見聞きした限り)
そういった発注者は投稿を頑張っているケースが多いので、おそらく1日1本を目指していてその価格だとすると、1本あたりいけても1万円です。
分かる人は分かる感覚だと思いますが、5~10分の動画をある程度凝って編集からBGMつけたりまでやるとプロでも普通に半日~1日近くはかかるイメージです。
慣れて3~4時間くらいでちょちょっと作れて1万円なら悪くはないかもしれませんが、本業のあとに行う副業前提となると消耗度合いと収入の比率で考えると副業としては実際キツイはずです。
ちなみに、国内最大手のYouTuberヒカキンさんの場合はご自身でやられているようで、
10年以上毎日のように投稿を続けられていても7分の動画の編集で6時間かかるそうです。
プロが受けるならいくらか?
匿名の質問サービス「Peing」でこのような質問を頂きました。
あくまでもフリーランスで映像クリエイターとして日々映像を作っている僕の相場観ですが、
半日程度(4時間ほど)で済む編集で1本3万円ならギリギリ受けるかな
と言う感じです。
以前、実際に
と言われたことがあり、
と言ったらドン引きされてその話は消え去りました笑
まあ毎日のように上げる動画にそんなお金をかけられるのはよっぽどのお金持ちでなければ難しいですよね。
さりげなく断りたいときは、値段をふっかけて断らせる技術もあるので使ってみてください笑
それとなく時給の考え方に触れている記事もありますのでよろしければぜひどうぞ。
編集代行を将来に繋げるには
編集代行をただ低単価で続けても稼げないし消耗するだけです。
ではどうするのがいいかと言うと、目的をはっきりとさせることが重要だと考えます。
・将来自分のチャンネルに動画をアップするための修行として
・いつか大物のYouTuberと仕事をしてみたいからその下積みとして
・この編集技術を足がかりに企業案件にステップアップさせる
これらのように設定して期間を区切るのがいいと思います。
ライター業でも同じ苦悩があったようなのですが、受注して記事を書いていても何もストックが残らないんですよね。
動画も同じ道を歩んでいるような気がしています。
たしかにスキルとスピードはある程度つくかもしれませんが、それはYoutubeという特殊な環境においてのスキルになってしまいます。
なのでどこまで頑張るかという線引きと、なんのために編集代行をするかと言う意識を持って取り組むことが重要になります。
最低限単価を上げるための戦略の提案
副業として効果を上げやすくするには、これらの意識も重要です。
・ストック式で収益を生む可能性のあるやり方
・高単価なフロー収益に繋がる方向に持っていくやり方
副業もフロー型収入だと、本業とダブルで労働することになりますので、できればストック型で勝手に収益を上げてくれるモデルに持っていく意識を持つといいと思います。
・フロー型収入とは
いわゆる時給制の労働収入です。
働けば働くだけ稼げますが、単発でしか稼げないためいつまでも動き続ける必要があります。
・ストック型収入とは
不労収入とまでは言いませんが、過去に積み上げたものが未来に渡って収益を上げてくれるモデルです。
ブログやYoutube(自分でのチャンネル運営)やデジタル商品の販売などが主にこれにあたります。
編集代行の経験をストック型にもっていくには
編集代行をストック型に持っていくなら、これらの手法が考えられます。
❶ 自分のチャンネル運営のための練習を他人の動画でお金をもらいながらする
❷ 編集代行で得たYouTubeならではのSEOテクニックを有料noteなどで販売
❸ オープニングなどのテンプレート販売
この意識を持って取り組むとだいぶ目的意識がはっきりして気持ちも楽になるのではないでしょうか。
高単価なフロー収益に繋がる方向に持っていくやり方
ということであれば、高単価にする工夫をするしかないですよね。
その手法として考えられるのは、こちらかと思います。
❷ オープニングやSEOなどに特化した知識や技術をつけて、そこだけを高単価で売り出してみる
❸ 編集やYoutubeに最適化されたSEOにめちゃくちゃ詳しくなりコンサルで稼ぐ
上記はある程度編集代行で実績をつけた上でというのが前提になりますが、知識と技術を磨けば可能なレベルなのではと考えています。
現時点では❶でも月30万円がやっとかもしれませんが、最近の収益化の条件が厳しくなる中で動画のクオリティが底上げされてきていますので、単価も上がっていくと想定されます。
また、❷においても分業化が進んでいるという実情もあるらしく、何かに特化していると生きやすくなるかもしれません。
なので単価が上がってくる前に技術と実績をつけておくと言う考え方は一つありかもしれないなと思っています。
芸人キングコングのオープニングを無償制作した結果
編集代行とはちょっとだけ毛色の違う話ではあるのですが、
今や超有名人のお笑い芸人キングコングのお二人がやっているチャンネル
「毎週キングコング」のチャンネル開始当初(2013年10月)から、縁あってオープニングCGを作らせてもらっています。
(デザインをしたのは他の方で、僕はそのデザインを動かしているだけです)
しかし、その金額はタダでした。
個人的には、その当時独立したばかりでヒマが割とあったと言うのと
「有名な芸人さんのチャンネルならワンチャンスあるな。。」
という思いから投資の意味合いを込めて乗らせてもらいました。
タダで受けてみた結果どうだったかと言いますと、結果としては大成功でした。
なぜなら「有名人のチャンネルのオープニング」の実績というだけでイベントなどで営業するときに反応が全然違うため、これも受注につながる大きな要因の一つになっているに違いないからです。
このチャンネルを見たことがある人ならなおさら反応がいいので、いまだに重宝しています。
基本的には無料での受注は推奨していませんが、この実例を考えるとリターンが見込める可能性が高ければ自己判断で受けてみる価値がある場合もあるようです。
お二人とはメールなどで絡んだこともなければ話したこともありません。
実質的な報酬としては、一度トークライブに僕と奥さんを招待してくれたことくらいです。
再現性が高いとは言えませんが、この考え方は応用できそうですよね。
まとめ
まず、クラウドソーシングでの受注はオススメできませんが、本当に初心者からであれば実績のステップアップとしてはやむを得ないということもあるかと思います。
とりあえず相場を見て、どのくらいのクオリティが求められているのかを知っておくといいでしょう。
これらのサイトに登録してアカウントを作成の上、ポートフォリオとプロフィールを載せておけば無料で一つの営業ツールにもなりますのでそれだけはオススメしています。
特にココナラはこちらから価格の提案がしやすそうなので、SNSなどで影響力も獲得して価格アップがしやすくなる環境を作っておくというのは大事かもしれません。
こちらで僕がtwitterで1000人以上にフォローして頂けるようになるまでにやったことを無料公開していますので、よろしければご活用ください。
そうして積み重ねた知識や技術、実績を元にどんどん次のステップへつなげていくというのが、Youtube編集代行の可能性なのではと考えています。
「実際に編集代行していない人間が何言ってんだ」なんて言われてしまうかもしれませんが、僕が実際に有名チャンネルのオープニング制作から得た経験と、フリーランスで収益化についていろいろ考えてきた考え方があなたの何かのお役に立てれば大変幸いです。
あなたのYouTubeライフを心より応援しています。