今日はこんな話題が盛り上がっているようで、僕としても盲点だった低予算案件と高額案件の違いについて考えてみました。
“高い仕事を頼んでくれる人ほど、私を丁寧に扱ってくれるし、安い仕事を頼んでくる人ほど面白いほど雑に扱ってくるんだよな”
そうなんすよ。本当にそうなんですよ。おもしろいぐらいそうなんですよね笑。 https://t.co/yJDhzAFLFH
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) November 23, 2024
元は以下の有料noteの記事の内容のようです。
深くてせまい技術と、幅がひろいギャラ。
個人的には独立から少し経って忙しくて手が回らないほどだった頃に、まさに”実績になるから!実験的なこともやっていいから!”とノーギャラ(なんなら少し手出しアリ)でとある作品作りに中途半端な気持ちで携わってしまったのですが、結果大幅な時間の無駄になって死ぬほど後悔したことはありました。
“ノーギャラとかで絶対に受けるべきではない”とまでは言いませんが、きっちりと判断をしないと貴重な資源である時間を無駄にしてしまうことになりますのでご注意ください。
ただ、他に携わらせて頂いたものの例として、キングコングさんのYouTubeチャンネルのこちらのオープニングのように有名な方が長く使ってくれて最後にクレジットまで載せ続けてくれたりするので、少し安くてもいいことにつながる可能性もあるといっておきたいと思います。
(今はお二人とも超絶人気者になりましたが、こういうと失礼ですが当時はかなり下火だった印象でしたので投資的な時間の使い方も暇があるなら考える余地はありそうです。)
そんな映像クリエイターとしての僕の12年のフリーランスの経験では、この構図は少し異なるかなといった印象でしたのでいかに違いや考えをまとめました。
■ 実際の映像制作現場での経験
高額案件の特徴:
- 要求水準が比較的高い
- 調整や修正の指示が細かい
- 関係者が多く、承認フローが長い
低予算案件の特徴:
- 比較的シンプルな要求
- 意思決定が早い
- 作業効率が良ければ日給換算で良いケースも
- 自由度が高いことも
■ 単純な「予算=待遇」という図式では語れない理由
- 案件の性質による違い
- 高額案件は必然的に映像が高度化(ハイクオリティor長尺or高いオリジナリティの要求)
- 低予算でも効率的に進められる案件は存在
- 業種や目的によって求められる品質が異なる
- クライアントとの関係性
- 予算の大小より、互いの理解度が重要
- 長期的な信頼関係がある場合は別
- 実際の作業量とギャラの関係(これはモーショングラフィックスなどに限った話かもしれませんが)
- 必ずしも予算と労力が比例しない
- 効率的な案件選びが重要
- 時間対価値の視点も必要(さきほどのキングコングさんのOPのように後ほどつながりや携わった結果が価値を生む可能性も)
■ フリーランスとしての心構え
- 予算の大小だけでなく、案件の価値を見極める
- 自分の強みを活かせる仕事を選ぶ
- 無理のない範囲で挑戦する(ほんの少しくらいでも成長や変化をしていかないと出がらしになる)
- 適切な価値提供を心がける
結論として、映像制作の世界では「予算=待遇」という単純な図式は当てはまらないケースも多いと実感しています。 むしろ、案件の特性を理解し、自分の力を最大限発揮できる仕事を選ぶことが、フリーランスとして持続可能な働き方につながるのではないでしょうか。
最後に、今回のネタ元とさせて頂いた有料noteの文中の言葉ですが、”「ノーギャラだけど経験になるよ、他の仕事に繋がるかもよ」はやりがい搾取“と”ギャラが高い仕事ほど他に繋がりやすい“はガチです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!