リファレンス、集めていますか?
制作をする際にリファレンスを集めてから作業に入ることで、スピードも結果として向上しつつ、成果物のクオリティも底上げがされますので結果として他のクリエイターがする仕事へ差をつけることができると考えています。
ということで、この記事ではデザインする際にオススメのリファレンスサイトを4つに厳選して共有させて頂いています。
以前、こんな引用ツイートをしたことがあります。
本当リファレンス大事。
このあたりがやっぱり安定のクオリティですよね。
・Behance
・Vimeo本当に個性(センス)が出るのはリズム感とタイミング、レイアウトと選曲かなと思います。
あとはトンマナに最適化された雰囲気/カラーデザインができればいい感じ。https://t.co/xjuQUhes6y https://t.co/xHcyWOiQzF
— InovativeWorks@自営クリエイター向け資産構築のススメ (@Inoshita0427) June 25, 2019
僕も大学を卒業して入社した会社員時代からなんだかんだデザインにおいてはリファレンスを集めるようにしていたのですが、今思えばあまり効率のいい集め方はできてなかったなと感じています。
もしあなたがいつもGoogleやyahooの画像検索でリファレンスを探しているのであれば、より効率的にクールなデザインにたどり着くことができるかもしれません。
この記事で触れているのはこんな内容です。
✓オススメのリファレンスサイト4選
✓リファレンスと真似は違うのか?
✓リファレンスに関する考え方
オススメのリファレンスサイト4選
それでは、早速ご紹介を始めさせていただきます。
おそらく、使ってみないとなんかちょっとわかりづらかったりするかもしれませんので、よさそうだなと思ったサービスは試しに触ってみてくださいね。
Pinterestは、Webサイト上の画像を集めてカテゴライズしておけるサービスです。
例えば、「Design」などで検索をかけると誰かが「Design」に関する画像をまとめた「ボード」というアルバムにアクセスすることができて、そのボードそのものを保存することもできますし、そのボードの中の単品のデザインを自分のボードに保存することもできます。
「デザイン」「インテリア」「Motion」などのようにカテゴリーを作って、その分類の中にボードや単品を放り込んでいくイメージですね。
さらには、SNS的な側面として、気になったボードの保有者をフォローすることもできたりと、使い方は多様になっています。
多くの人に刺さるデザインやクールなデザインというのが自然と多くの人にすくい上げられるような形で絞り込まれてくる印象で、高品質なデザインが目に飛び込みやすい環境になっているなと感じています。
僕の場合は、レイアウトやかっこいいデザインのリファレンスを集めたいときに非常に重宝しています。
behance
BehanceはAdobeが運営している無料のポートフォリオオンラインプラットフォームです。
Adobeのアカウントでログインできますので、普段Adobe製品を触っているクリエイターの方であればアカウント作成の煩わしさが減りますね。
ポートフォリオのプラットフォームというだけあって、様々なクリエイターのポートフォリオを見ることができますし、あなたのポートフォリオを手軽に作成することもできます。
リファレンスとして使用する際には、アクティビティに一覧で表示されるピックアップされた作品の中から選んだり、検索で「Motion Graphics」と調べたら
・プロジェクト単位
・クリエイター単位
・カテゴリー単位(pinterestのボードと同意)
でソートして探すことができるので、機能面としても非常に使いやすいものになっています。
オススメの使い方の一つとしては、
・海外のイカした作品を作っている制作スタジオの名前を入れる
→そのスタジオのポートフォリオが出てくる場合があるのでお好みの高品質な作品群に触れやすくなる
・例えば「モーショングラフィックス」で検索
→いろいろなモーショングラフィックスクリエイターの作品に触れることができる
というような感じで、絞り込みをした上でそれに関連したクリエイターが投稿している生の情報に触れることができるというのがいいのかなと感じています。
dribbble
dribbbleはデザイナー向けのSNSです。
使われ方としては、このような形が多いようです。
・作品を投稿してポートフォリオ的な使い方、
・製作途中のものを投稿してフィードバックを得る
・直接やり取りして仕事につなげる
こちらの記事でも簡単にご紹介しているのですが、プロジェクトをダウンロードしたりすることもできます。
リファレンスを得る際には、僕の場合ですが「motion graphics」や「vfx」などで検索をするとピックアップされた作品がずらっとでてきます。
それらにマウスカーソルを持っていくと動きを見ることができたりもしますので気になったものをダっーと見ていき、特に探していたイメージに近い作品はbucketと呼ばれるいわゆるpinterestで言う「ボード」にカテゴライズして放り込んでいくことができます。
SNSらしくLike(いいね)をすることもできて、あとでまとめてLikeした作品にアクセスするという使い方もできます。
込み入った機能の使用は有料プランが必要になりますが、基本的にリファレンス集めで使用する程度であれば無料で全く問題ありません。
vimeo
Vimeoは、高品質な動画作品が大量にアップされているクリエイター向けの動画プラットフォームです。
YouTubeでは、余計な動画まで多く検索結果に出てきてしまいますが、Vimeoであれば高品質な動画群を広告なしで見ることができますのでリファレンス集めが非常に捗ります。
例えば「MotionGraphics」で検索した後に
と思ったときにも、細かくカテゴリーで絞り込むこともできたりと需要にあった形で見つけやすいようにもなっているなと感じています。
ものによっては、動画でもダウンロードできるようになっているものもありますので、いつの間にか削除されてしまって見れなくなっているという状況に陥るのを避けることができたりするのもいい点だったりします。
僕は動画クリエイターなので、気持ちのいいモーションやデザインはVimeoでリファレンス集めをすることがほとんどです。
普段あまり使われていない方はかなりインスピレーションを受けることができますので是非お使いになってみてください。
リファレンスと真似は違うのか?
リファレンスをどうこうと書くと、
なんていう声が聞こえてきそうですが、いろいろなものを見聞きして育ってきた人間が作るものなので、完全なるオリジナルなんてものはもはや現代アートや一部の超天才が生み出す作品くらいしか無いのではないかと思われます。
逆に、先人たちや自分が持っていないセンスやスキルを取り込むことで成果物がいいものになるのであればどんどんいい要素は取り入れるべきだと考えています。
なので、最初にどういうプロダクトや成果物に対するクリエイティブを作りたいかが見えてきたら、それにハマりそうなリファレンスをガンガン集めて、是非良い要素をどんどん取り入れるというプロセスを挟んでみましょう。
その上で、目標の成果物に合ったトンマナや雰囲気、カラーデザインでまとめることができればクオリティの底上げは容易くなること請け合いです。
社員時代には、デザイン力の高い上司とコンペに1案ずつ出すときがありまして、
・その上司は持っているセンスの中から提出
・僕はリファレンスを集めてその中でも少し目を引くものを提出
という感じで進んだところ、上司に勝って僕の案が採用されたことがリファレンス集めにおいて印象に残っていることです。
これは、普段からセンスに頼っているセンスのある人よりもリファレンスで多くのクリエイターのセンスを借りた方が勝てるケースもあるという事例になったかなと思っています。
まとめ
この記事ではリファレンス集めにオススメのサイトを4つお伝えさせて頂きました。
良さそうなサービスは見つかりましたでしょうか?
リファレンスを集めるにはある程度の検索力みたいなものも求められますが、それも継続して取り入れて行くことで徐々に磨かれていくはずです。
是非とも求める答えに近いリファレンスにより効率的にアクセスできるように取り組まれてみることをお勧めしたいなと思っています。
それでは、あなたのより輝かしいクリエイターライフを心より応援しております。