今回の記事は一人でパニクったことを理解に向けてあたふたした内容になります笑
ちょっと増配株のシミュレーションをしていて頭がおかしくなってきたので、情報をまとめたいと思いました。あなたはこのロジック理解できますか?
増配株って、増配されながら株価も上昇を続けた場合、過去10年で3.5%とかだったのが今後10年では3.5%じゃなくなるってこと???
1株あたりの配当が増配されていくのはわかります。
しかし、そうして過去10年の増配率〇%を維持して増配されていった結果、株価が上がっていった場合平均配当率はどうなるの??
増配率と株価が同じ率で上がっていけばずっと3.5%を保てるのはなんとなくわかるけど。。
YouTubeでNisaの台本を作成していて、VIGとかSCHDの増配株で成長率も高いものの未来のシミュレーションをしていたところ、上の問題にぶちあたり、どの計算が一番正しいのかわからなくなりました。
配当率3%の場合、100万円投資で→3万円の配当
成長率10%の場合、100万円投資で翌年110万円
(わかりやすいように切りのいい数字にしてます)
つまり、2年目の配当は
増配率10%なので、100万円投資で110万円の3%で3万3千の配当
さらに、3年目は
株価は10%増えて121万円になって、配当は10%増えて36,300円(121万の3%)
この場合、同じ率で増えているので成長率10%,増配率10%,配当率3%を保てていそうです。
しかし、過去10年のSCHDで見てみると平均成長率約7%,平均増配率11%,平均配当率3.45%となっています。これを上の流れに当てはめてみると、
配当率3.45%なので、100万円投資で→3万4500円の配当
成長率7%なので、100万円投資で翌年107万円
(わかりやすいように切りのいい数字にしてます)
つまり、2年目の配当は
100万円→107万円の3.45%で3万6915円の配当?
しかし1年目の配当34500円の10%増は37,950円です。
ずれてるの、わかりますか?ここで、シミュレーションをどっちのロジックで走らせる、または将来の運用の算数をしたいのにどこを基準にするのが正解なのかがちょっとわからなくなってしまいました。
先に結論を書きますと、
僕は10年以上とかで平均的にいい数字が出ているものは、増配率も織り込んだ株価が今の平均株価成長率であり、平均配当率であるという結論に至りました。
なのでSCHDなどは11%増配!などと謳われていますが、10年の年率平均7%と平均配当3.4%というのが増配率を含む数値である。という風に考えることにしました。
この結論に基づいてシミュレーターをo1 proの力を借りて作成しましたのでよろしければお使いくださいm(__)m
運用シミュレーター by inovativeworks
というところで、この記事では「配当が増えるのに、なぜ利回りはあまり変わらないのか?」という疑問を、VIGとSCHDを例にこの考えに至った流れを解説していきます。
2. VIGとSCHDのざっくりした特徴
- VIG
- 利回り:だいたい 2%前後
- 増配率:年平均 8~9%程度と言われることが多い
- 「Dividend Appreciation」(配当が増加傾向の企業)を主に組み入れる
- SCHD
- 利回り:だいたい 3%前後
- 増配率:年平均 10%ほどだった時期もあり
- 「高配当かつ増配見込みの銘柄」をバランスよく組み入れる
「配当が増えるなら利回りも上がりそう」と思いがちですが、実際はそう単純ではありません。
3. 増配率が高いのになぜ利回りが変わらない?
ポイントは、株価も(ETFなら基準価額も)同じくらい伸びることにあります。
3-1. 1株あたり配当が増える → 株価も上昇
- 企業が増配を続けると、「今後も配当金が伸びそうだ」と投資家に期待されます。
- 期待が高い銘柄は買われやすくなり、株価が上がる。
- 結果、「配当金 ÷ 株価」=利回り が大きくは変わらないまま、配当金と株価が一緒に成長する、という現象が起きます。
3-2. 例:年10%で配当が増えても、株価も年10%で伸びたら
最初にこんな計算をしましたが、たとえば、
- 初年度:株価 $100、配当 $3(利回り3%)
- 翌年:配当が10%増えて $3.3 になったけど、株価も10%伸びて $110 に。
- すると配当利回りは 3.3 ÷ 110 = 3%(ほぼ変わらず)
これが何年も続くと、配当金は大きく増えているのに、見た目の利回りは同じ3%前後に落ち着くわけですね。
4. VIG と SCHD の過去実績でも似たようなことが起こっていた
- 「過去10年で、SCHDやVIGの増配率は高いのに、利回りはあまり動いていない」という事実がありました。
- これは「増配する企業の株を組み入れている → 投資家が買う → 価格(基準価額)が上がる → 結果的に利回りが大きく変わらない」から。
- 過去10年は米国株全体が強い相場だったこともあり、こうした現象が顕著に表れました。
5. じゃあ「今後20年も同じか?」は不透明
「過去10年は SCHD が VIG より成績が良かったのに、将来シミュレーションしたら VIG が上回った」というケースもあります。
なぜこうなるかというと、**シミュレーションで設定する「株価成長率」「増配率」「初期利回り」**などが少し違うだけで、結果は大きく変わるからです。
- 過去実績:本当に起きた出来事(株価・増配率など)
- 将来シミュレーション:設定次第で結果が変わる仮定の計算
つまり、「過去10年の勢いが今後20年継続する」とは限らないのです。
市場環境(景気、金利、企業業績)次第で変化してしまうため、「どっちが勝つか」も予測が難しいのが現実です。
なので、僕は10年以上とかで平均的にいい数字が出ているものは、増配率も織り込んだ株価が今の平均株価成長率であり、平均配当率であるという結論に至りました。
なのでSCHDなどは11%増配!などと謳われていますが、10年の年率平均7%と平均配当3.4%というのが増配率を含む数値である。という風に考えることにしました。
合ってるかはわかりませんが、これば一番シンプルでした。もう知りません。
6. 初心者の方へ:増配率を見るときのポイント
- 増配率が高いETFは魅力的
- 長期で見ると、1株あたりの配当金が増えていくのは投資家にとって嬉しいこと。
- しかし、株価(基準価額)も一緒に伸びると、見かけの利回りは大きく変わりません。
- **「過去実績」**が良くても、「将来」も同じペースとは限らない。
- 投資判断するときは、利回りと増配率だけでなく、株価や企業の成長性・市場環境も含めて考えることが大切です。
7. まとめ
- VIG と SCHD はいずれも「増配力の高い企業」に投資するETFで、過去10年は増配率がしっかり上がりながら株価もそれに追随して成長してきました。
- 結果として、利回り(=配当÷株価)は VIG は2~2.5%前後、SCHD は3~3.5%前後 で大きく変わらず安定した印象を残しています。
- 「増配率が高いのに利回りがあまり変わらない」現象 は、配当が伸びる分、価格も織り込んで上昇するから。
- 将来のリターンが「VIG > SCHD」になるか「SCHD > VIG」になるかは、企業業績や市場の需給バランス次第。シミュレーション結果はあくまで仮定で変わるという点を押さえておきましょう。
連続増配株などとは言ってますが、平均配当率はある程度一定しているというところで、増配率は株価に含まれるものとして、配当率は現在のものを指標として考え続けるのがいいかなという結論です。
とはいえ、もちろん今100万円投資したものに対しては増配されていくわけなので、今3%でも20年程度では配当再投資なしでも9~12%になってくるはずです。
なので、そういうことにしました。
詳しい方が見てくれてましたら、間違ってたらXでこっそり教えてくださいm(__)m
お願いします。
この計算式でシミュレーターをgpt o1 proの力を借りて作成しましたので、よろしければお使いください!一括、積立、配当再投資アリナシや為替なども設定できるので使い勝手はいいかと思います。
運用シミュレーター by inovativeworks
さいごに
増配ETFの魅力は「保有しているだけで配当額が年々増える」という点ですが、一方で**「利回りは変わりにくい」**という特徴もあります。
「たくさん配当を受け取りたい!→利回り高めのSCHD」「成長性も欲しい!→VIG」など、ご自身の投資スタイルに合わせて選択すると良いでしょう。
本記事が、増配率と株価がどうリンクしているかを理解する一助になれば幸いです。ぜひ長期目線で、米国株投資を楽しんでみてくださいね。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!