フリーランス

クラウドソーシングの罠と可能性

クラウドソーシング詐欺に注意!傾向と対策。いくつかの例を挙げつつどういう被害があるのかも含めてまとめました

こんなポストを拝見して、クラウドソーシングでもなんでも気を抜いちゃいけないなと実感したので注意喚起も兼ねてほかにどんな事例があったのかなども交えつつ今日の記事にて取り上げさせていただこうと思いました。

僕自身はクラウドソーシング案件に応募はしたことがないのですが、登録して情報をのっけていたことで連絡をもらい実際にあったのちにしばらくお付き合いさせて頂く制作会社さんとつながることができた経験がありました。

また、仮想通貨界隈でNFTアートを売ったりしていた経験から、そういったDM(ダイレクトメッセージ)が海外の人からよく来たりしました。
そういったDMがほとんど詐欺であることを知っていたので真偽にかかわらず基本読んでいなかったのですが、そういった防衛の作法も必要になってきた物騒な昨今だなという印象です。

海外のクラウドソーシング(スキルシェア)系のサービスでも翻訳会議ツールを装ったソフトウェアをダウンロードさせてパソコンを乗っ取ろうとする事案なども実際にあった話ですが、特にクリエイターはPCがメインツールであり生活の一部として金銭に関する情報などすべてが詰まっているので乗っ取りにでもあった日には最悪のケースが目に見えています。

知らない間に闇バイトならぬ闇フリーランスになってしまうのは嫌だなと思ったので、以下にどんなケースがあるのかざっと出してみました。

メモ代わりに置いておきたいと思いますのでぜひ自己防衛にお役立ていただければ幸いです。

最近の詐欺事例から学ぶ危険信号

典型的な詐欺の手口

最近SNSで話題になった事例では以下のようなものが挙げられるようです。

  1. 海外企業を装った高額案件の持ちかけ
  • 調査や確認が困難な海外企業を装うことで、身元確認を難しくする
  • 高額案件を提示することで、冷静な判断力を鈍らせる
  • 想定される被害:
    • 個人情報の搾取
    • マネーロンダリングに利用される
    • 実際の仕事をさせられても報酬が支払われない
  1. 仲介者を装った初期アプローチ
  • 実在する企業の関係者を装い、信頼性を確保
  • 「仲介者」という立場で責任の所在を曖昧に
  • 想定される被害:
    • なりすましによる信用詐欺
    • 実在する企業を騙った詐欺の加害者に仕立てられる
    • 個人情報の取得→別の詐欺に利用される
  1. 正当性を装った段階的な情報提供
  • 少しずつ情報を出し、時間をかけて信頼を構築
  • 本物の企業情報や資料を使用して信ぴょう性を高める
  • 想定される被害:
    • 貴重な時間の浪費
    • 個人情報や銀行口座情報の詐取
    • 実際の成果物を無償で搾取される
  1. 最終的に仮想通貨での取引要求
  • 追跡が困難な決済手段を使用
  • 取引の取り消しが実質的に不可能
  • 想定される被害:
    • 前払い金詐欺
    • マネーロンダリングの加担
    • 違法な資金移動への関与

これらの手口に共通するのは以下のような特徴があります。

  • 時間をかけて信頼関係を構築する
  • 正当な取引に見せかける
  • 最終的に追跡困難な方法で金銭を詐取する

このような被害に遭わないためにはこういった対策が有効です。

  1. 取引はプラットフォーム内で完結させる
  2. 仮想通貨など不透明な決済手段は使用しない
  3. 個人情報の提供は最小限に留める
  4. 不自然に高額な案件は要注意

見逃してはいけない危険信号

  1. 異常に高額な報酬設定
    • 市場相場と大きく異なる金額
    • 簡単な作業に対して不自然に高い報酬
  2. コミュニケーションの不自然さ
    • 定型文のような不自然な日本語
    • 過度に急かす態度
    • 質問への具体的な回答回避
  3. 支払い方法の怪しさ
    • プラットフォーム外での取引要求
    • 仮想通貨での支払い指定
    • 前払い金の要求

クラウドソーシングの有効活用:僕の経験から

僕のクラウドソーシング体験

こういうことがあるとクラウドソーシングでの案件はやめとこうかな。。。ってなります。

ただ僕の経験としてクラウドソーシングで案件に応募したりしたことはないのですが、ポートフォリオやプロフィールを登録していたことで、制作会社さんから一度会いませんか?みたいな連絡を頂いてそこからしばらくお仕事でお付き合いさせて頂いたケースがありました。

この流れが今の規約で可能なのかわかりませんが、当時はクラウドソーシングが出てきたてだったので成立したというレアなケースなのかもしれません。

なのでクラウドソーシングがコワイから忌避するというよりは防衛力を上げつつ、ひとまず登録しておきつつ魅力的な案件があったら吟味するという感じになるかもしれませんね。

まとめ

クラウドソーシングは、使い方次第で貴重な案件獲得ツールになる一方、詐欺の温床にもなり得ます。
以下の点を意識することで、リスクを最小限に抑えながらメリットを最大化できるかなと思われます:

  1. 不自然な案件や挙動には即座に警戒
  2. プラットフォームのルールを遵守
  3. 段階的な信頼関係の構築を心がける
  4. 疑わしい場合は運営に報告

クラウドソーシングは直接の受注プラットフォームというよりも、「潜在的なクライアントとの出会いの場」として活用していた僕からするとちゃんとしたプラットフォームを使っていてもこんな危ないケースもあるんだな怖いなという印象を受けました。

皆さんも、貴重な時間を詐欺師に奪われることなく、真摯な取引先との出会いにつながることを願っています。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

Inoshita Kazuki
InovativeWorks
フリーランス映像クリエイターの37歳。

実際の経験から過去の自分に教えたいことをメインに,フリーランスに必須だと感じたことを主に発信します。
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